2026. 07. 06 (月)

NATOとモンゴル訪問で国益外交の新たな地平を開く

李在明大統領が2日に青瓦台で開かれた首席補佐官会議で発言している様子【写真=聯合ニュース】
李在明大統領が2日に青瓦台で開かれた首席補佐官会議で発言している様子【写真=聯合ニュース】

李在明大統領は7日からNATO(北大西洋条約機構)首脳会議に出席し、モンゴルを国賓訪問する。先月の主要7カ国(G7)首脳会議に続き、再び国際舞台に立つことになる。今回の訪問の核心は、NATOでは防衛産業、モンゴルでは資源と供給網である。外交のための外交ではなく、経済と産業、安保のための実用的な外交である点において意義が大きい。
 
特にNATO首脳会議への出席は、韓国の防衛産業にとって新たな飛躍の機会となる可能性がある。NATO加盟国は世界の防衛費の55%を占める最大の防衛産業市場である。ロシア・ウクライナ戦争以降、ヨーロッパは防衛費の増額を急いでおり、中東地域の軍事的緊張も重なり、防衛力強化はヨーロッパ各国の最優先課題となっている。
 
韓国はすでに世界の防衛産業大国の仲間入りを果たしている。K2戦車、K9自走砲、FA-50軽攻撃機、天武多連装ロケットなどは、価格競争力と性能、迅速な納期能力を前面に出し、世界市場で存在感を高めている。ポーランドがその代表的な例である。しかし、真の飛躍は、個別国家との契約を超えてNATO供給網に安定的に組み込まれるときに可能となる。
 
今回の首脳会議で政府が推進するNATO標準情報共有と防衛産業協力の拡大は、その点で重要である。NATO標準は単なる技術規格ではない。世界最大の防衛産業市場への入場券でもある。韓国企業がNATOシステムに入れば、ヨーロッパ市場への進出はもちろん、未来の共同開発や共同生産の機会も拡大する可能性がある。
 
さらに注目すべきは未来戦争分野である。NATOはドローン、人工知能(AI)、宇宙、無人システムなど次世代戦場技術の確保に巨額の投資を行っている。韓国もAIや半導体、ロボット、宇宙産業を国家戦略産業として育成している。防衛産業協力は単なる武器輸出を超え、先端技術競争力の確保と直結する。
 
モンゴル訪問も決して副次的な日程ではない。世界は供給網の再編と資源確保競争が本格化している。中国のレアアース輸出規制は、特定国への依存がいかに危険であるかを示した。バッテリーや半導体、電気自動車、人工知能産業の核心原料確保は、国家の生存戦略の問題となっている。
 
モンゴルは豊富なレアアースや銅、リチウムなどの重要鉱物を保有する資源大国である。韓国と地理的に近く、政治的にも安定した協力関係を維持している。今回の首脳会談を通じて重要鉱物協力と供給網構築が具体化すれば、韓国産業の競争力強化に大きな助けとなるだろう。
 
朝鮮半島情勢の観点からも意義がある。モンゴルは北朝鮮と伝統的な友好関係を維持しつつ、韓国との緊密な協力関係を発展させてきた数少ない国の一つである。南北対話が長期間行き詰まっている状況で、モンゴルは重要な外交的資産となる可能性がある。すぐに目に見える成果を期待するのは難しいが、対話チャンネルを維持し、外交的空間を確保することは必要である。
 
首脳外交は成果で評価される。防衛産業契約がどれだけ増えたのか、NATO供給網への組み込みがどこまで進展したのか、重要鉱物確保はどのような実を結んだのか、国民は結果を見て判断するだろう。
 
世界は今、安全保障と産業、外交と経済が一つに結びつく時代に入った。防衛産業は未来の食糧となり、鉱物は国家競争力となり、外交は産業戦略の一部となった。NATOで防衛産業を議論し、モンゴルで資源を確保する今回の訪問は、そのような時代の変化を示している。
 
韓国は輸出によって成長した国である。今後も成長の道は世界市場にある。国益を最優先にし、市場を広げ、供給網を確保し、未来産業の基盤を築く外交こそが、今の韓国に最も必要な実用的な外交である。




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