2026. 09. 17 (木)

日本、食品消費税を8%から1%に引き下げる方針を決定

  • 来年4月から2年間の減税…中・低所得層への支援金を加え『実質0%』の構想

  • 長期金利3%前後で利子負担が増加…野党の協力と税率復元も課題

高市早苗日本総理の写真
高市早苗日本総理[写真=AFP・聯合ニュース]


日本政府は、来年4月から2年間、食品消費税率を8%から1%に引き下げる方針を閣議で決定した。中・低所得層には残りの1%に相当する金額を支援金として分配し、食品消費税の負担を事実上ゼロにする構想である。減税と支援金の支給には年間約5兆円(約44兆ウォン)が必要だが、具体的な財源確保策は年末に先送りされた。

16日、読売新聞によると、前日に決定された方針には食品消費税の引き下げと所得に応じた支給額の異なる支援金制度が盛り込まれている。この方針は重要な政策の概要を示す政府文書である。政府は2027年4月から2029年3月までの期間、食品消費税率を1%に引き下げ、同期間に税率1%に相当する年間約6000億円(約5兆2900億ウォン)の金額を中・低所得層に支援金として支給する。税率の引き下げは食品を購入するすべての消費者に適用されるが、支援金は中・低所得層のみが受け取る。支援金は食品の購入量に関係なく支給され、各自が支払った消費税をそのまま返金される方式ではない。

政府は2027~2028会計年度には消費税の引き下げと支援金の支給を並行して行い、2029年4月からは税率を8%に戻す代わりに支援金を拡大する方針である。この方針は消費税の引き下げを新しい支援金制度が本格的に施行されるまでの暫定措置と位置付けている。支援金は税金や社会保険料の負担が大きい中・低所得の労働者の実質的な手取り額を増やし、労働意欲を高めるための制度である。扶養する子どもがいる場合は支給額が増えるが、支援金を受け取るための所得基準や金額はまだ決まっていない。朝日新聞は今回の減税が実現すれば、1989年の消費税導入以来初めての税率引き下げになると報じた。

読売新聞によると、政府・与党は早ければ10月5日に召集される臨時国会に減税と支援金に関する法案を一つにまとめて提出し、11月中の通過を目指している。
 

財源はどこから?


問題は財源である。読売新聞は減税とその期間に支給される支援金に年間約5兆円が必要だと報じた。政府は赤字国債に依存せず、補助金や特定分野の税を減免する税制特別措置を見直して財源を確保すると明らかにしたが、具体的な方策は年末まで進行する2027会計年度予算編成過程で決定することにした。今回の会計年度末である2027年3月末まで適用期限が切れる税制特別措置約120項目の中で、各省庁が廃止意見を出したのは3件にとどまった。各省庁は予算要求段階で補助金の大幅削減案も示していない。

読売新聞は、政府が年末まで具体的な財源確保策を示せなければ、市場で国債発行が増えるとの認識が広がり、長期金利がさらに上昇する可能性があると伝えた。日本の長期金利の指標である10年物国債金利は、高市政権発足前の1.6%前後から現在は3%前後に上昇している。ドケエイジSBI証券のチーフ債券ストラテジストは、政権発足以降長期金利が上昇した約1.4%ポイントのうち、少なくとも0.5~0.6%ポイントは消費税減税など財政悪化への懸念によるものと推定している。

日本政府は市場金利を基準に国債利子予算を計上するため、金利が上昇すれば国債利子負担も増加する。読売新聞によると、日本政府が2027会計年度に国債利子として支出する金額は現在16兆5888億円と推定され、2026会計年度の当初予算より約3兆5000億円増加する見込みである。利子に使う資金が増える分、他の政策に使える資金は減少する。

財源確保の可能性について専門家の意見も分かれている。読売新聞によると、土井武郎慶応大学教授は、税制特別措置と補助金を見直すだけでは必要な財源を確保するのは難しく、結局は増える税収に期待せざるを得ないのではないかと懸念している。一方、片岡剛士元日本銀行審議委員は、物価上昇と経済成長により税収が確実に増加するため、ここに非税収を加えれば年間5兆円を確保できると見ている。

法案通過も課題である。読売新聞によると、与党である自民党と日本維新の会の参議院議席は過半数(124席)に4席足りず、法案を通過させるには野党の協力が必要である。しかし、現時点で法案に賛成すると表明した野党は存在しない。政府・与党は参議院で21席を持つ公明党の協力を期待している。玉木雄一郎国民民主党代表は15日の記者会見で、どの所得層まで支援金を受け取れるのかが依然として不明確である点を最大の問題として挙げた。

減税が終了する2029年4月に食品消費税率を1%から8%に戻せるかどうかも不透明である。朝日新聞によると、政府は税率引き上げによる家計負担を軽減するため、減税期間中に支援金を受け取っていた人には2029年の支援金の半分を本来の支給時期である秋よりも前の4月に支給する方針である。方針には景気が悪化した場合に税率引き上げを延期できる「景気条項」も盛り込まれていない。高市早苗総理が「私が責任を持って確実に税率を戻す」と公言したためである。

しかし、朝日新聞は安倍政権が景気条項を削除しても消費税率を10%に引き上げる時期を再度延期した前例を指摘した。今回は食品消費税率を1%から8%に一度に7%ポイント引き上げる必要があるため、2028年夏の参議院選挙で税率復元の是非が争点となる可能性が高いと見ている。

ドケ戦略家は読売新聞に、税率を8%に戻せないまま支援金制度を本格的に施行することになれば、日本国債の信用格付けが下がるリスクがあると警告している。

一方、外食業界は減税によって客が減ることを懸念している。同じ店の料理でも、持ち帰りの場合は税率が1%に下がるが、店内で食べる場合は10%がそのまま適用されるためである。日本経済新聞によると、2019年に食品に低い税率を適用する制度が導入された際も、外食業界の客数が一時的に5%ほど減少した。方針には外食業者の持ち帰り販売拡大など事業多角化支援策も盛り込まれている。





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