韓国のバイオ大手セルトリオンが、日本市場における自己免疫疾患治療薬のポートフォリオをさらに強化する。同社は21日、自己免疫疾患治療薬「ステキマ」(一般名:ウステキヌマブ)の静脈注射(IV)製剤を日本で正式に発売したと発表した。
日本市場において、ウステキヌマブのバイオシミラー(バイオ後続品)で静脈注射(IV)製剤と皮下注射(SC)製剤の双方を取り揃えているのは、現時点でステキマが唯一となる。
セルトリオンは今年4月、日本の厚生労働省(MHLW)からステキマIV製剤の品目許可を獲得し、わずか約4カ月での現地発売を実現した。
今回のIV製剤投入に伴い、既存の尋常性乾癬および乾癬性関節炎の適応に加え、新たにクローン病(CD)の適応も確保した。これにより、患者の状態や症状に応じた多様な治療選択肢の提供が可能となる。
セルトリオン日本法人は、「レミシカ」(インフリキシマブ)や「ユプリマ」(アダリムマブ)など、既存の自己免疫疾患治療薬の販売を通じて築き上げてきた独自の営業ノウハウと強固な人的ネットワークをフル活用する方針だ。
今年5月時点の実績によると、レミシカとユプリマは日本市場でそれぞれ46.9%、19.5%のシェアを記録し、バイオシミー処方ランキングで首位を独走している。同社はこの盤石な基盤をテコに、ステキマの早期市場定着を狙う。
ステキマの最大の強みは、IVとSCの両製剤ラインナップにある。導入療法(IV製剤)は疾患の初期段階において、静脈注射を通じて迅速な症状改善を図り、維持療法(SC製剤)は、皮下注射を活用して患者自身による長期的な疾患管理を継続する。
セルトリオン日本法人は、下半期に開催される日本消化器関連学会週間(JDDW)や日本炎症性腸疾患学会学術集会(JSIBD)などの主要学会に相次いで参加し、現地医療従事者を対象に同製品の優位性を強力にアピールしていく方針だ。
一方、セルトリオン・グループのソ・ジョンジン会長は8月の1カ月間、欧州、米国、カナダ、日本などの主要海外市場を巡回し、下半期の売上最大化に向けた「グローバル現場経営」を陣頭指揮している。
ソ長は今月10日にフランス・パリへ出国し、欧州主要国を経て米国、カナダ、日本を訪問中だ。現地法人の営業・売上計画を直接点検し、下半期の目標達成に向けた実行力を自ら担保する狙いがある。
セルトリオンの関係者は、「IV製剤の追加により競合他社に対する圧倒的な差別化を図ることができた」とし「日本国内の医療現場や患者層からの好意的な反応がさらに高まることを期待している」と述べた。
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