昨年、韓国の国民1人当たりの家計純資産(負債を除く)が、住宅価格の上昇と金融資産の増加に支えられ、前年比9.1%増加した。韓国全体の国富(国民純資産)も2.2%増加したが、住宅資産の上昇分が首都圏に集中したことで、地域間の資産格差はさらに拡大したことが分かった。
韓国銀行(中央銀行)と国家データ処が22日に発表した「2025年国民貸借対照表(暫定)」によると、昨年の1人当たり家計純資産は2億7475万ウォンと推定された。前年(2億5184万ウォン)に比べ9.1%の増加だ。昨年の平均市場為替レート(1ドル=1422ウォン)で換算すると、1人当たり19万3000ドルとなる。
昨年における家計および非営利団体の純資産は1京4200兆ウォンで、前年比9.0%(1167兆ウォン)増加した。このうち、住宅を含む非金融資産は1京434兆ウォンで5.0%(494兆ウォン)増、純金融資産は3767兆ウォンで21.8%(674兆ウォン)増となり、株高を背景に金融資産が大きく伸びた。
家計純資産に占める割合は、住宅(50.4%)が最も高く、次いで住宅以外の非金融資産(23.0%)、現金・預金(18.9%)、保険・年金(13.3%)、持分証券・投資信託(11.5%)の順だった。なお、住宅を含む不動産全体の割合は74.6%となり、前年(75.4%)よりわずかに低下した。
一方、国民経済全体の純資産である「国民純資産」は昨年末時点で2京4561兆ウォンとなり、前年比531兆ウォン(2.2%)増加した。ただし、増加幅は前年(5.0%)より鈍化している。土地資産を中心に非金融資産は増えたものの、対外純金融資産が減少したことが響いた。
不動産資産は昨年末時点で1京7836兆ウォンとなり、前年比4.1%(709兆ウォン)増加した。特に住宅価格の上昇により、住宅時価総額は7710兆ウォンと8.0%(571兆ウォン)増加し、前年の増加率(3.9%)を大きく上回った。
しかし、この資産増加は深刻な首都圏偏重を示している。住宅時価総額の増加率への寄与度を見ると、首都圏が7.4ポイントであったのに対し、地方(非首都圏)はわずか0.6ポイントにとどまった。住宅資産の増加分の92.8%を首都圏が占めた計算になる。
地域別の住宅時価総額は、ソウル市が2894兆ウォンで全体の37.5%を占め最も多く、京畿道(2192兆ウォン)、釜山市(398兆ウォン)、仁川市(341兆ウォン)が続いた。これにより、全体の時価総額に占める首都圏の割合も68.6%から70.4%へと1.8ポイント拡大した。
一方で、国民経済の対外純金融資産は1271兆ウォンと、前年比20.4%(326兆ウォン)減少した。韓国勢の海外投資(金融資産)は増えたものの、国内株の上昇によって外国人が保有する国内株の評価額(金融負債)がそれを上回るペースで膨らんだためだ。
韓国銀行のナム・ミンホ国民B/Sチーム長は、「昨年はコスピ(韓国総合株価指数・KOSPI)の上昇率が米S&P500や欧州のストックス株価指数よりも大幅に高かったことが、対外純金融資産の減少に決定的な影響を与えた」とし、「外国人の国内株式評価額が大きく膨らんだことで、金融負債の増加幅が金融資産の増加幅を上回った」と説明した。
また、住宅市場については、「住宅価格が最近再び上昇局面にあり、住宅時価総額の増加幅も拡大した」と述べ、「政府による一連の不動産対策は、地価上昇率や住宅用付属土地の価格上昇率を抑える上では、限定的な効果にとどまったとみられる」と分析した。
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