2026. 07. 11 (土)

『メガプロジェクト』ピジカルAI R&Dに『ムービングターゲット』…中小企業はコンソーシアムの壁

  • 10日に『2026年の慶南・全北ピジカルAI研究開発事業説明会』を開催

写真:ナソンヘ記者
科学技術情報通信部と情報通信産業振興院は10日、ソウルの麻浦区ヌリクムスクエアで『2026年の慶南・全北ピジカルAI研究開発事業説明会』を開催した。[写真:ナソンヘ記者]

政府が推進するメガプロジェクトの一環として、慶南・全北ピジカルAI研究開発(R&D)事業に『ムービングターゲット』方式を導入する。実施機関が技術の変化を感知し、対応策を提案すれば、その妥当性を検討し、実施計画を変更する戦略である。

科学技術情報通信部(科学技術部)と情報通信産業振興院(NIPA)は10日、ソウルの麻浦区ヌリクムスクエアで『2026年の慶南・全北ピジカルAI研究開発事業説明会』を開催した。

NIPAの関係者は「技術の方向性が変われば、既存の計画をそのまま実施することはできない」と述べ、「提案されたムービングターゲットの運営方法が妥当であれば、選定後の実施計画の変更を許可するという意味である」と説明した。また、「ムービングターゲットに応じて予算や参加機関の変更が必要な場合は、事業協議体に議題として上げ、妥当性を検討し、意見がまとまれば実施計画に反映できるようにする」と付け加えた。

政府がこのような方式を決定した理由は、ピジカルAIが登場してから2年も経っていないからである。研究の流れが急速に変化する状況も反映されている。事業を開始する際に有望だった技術が終了時点では競争力を失う可能性があるとの判断である。NIPAの関係者は「既存の国家R&Dの硬直した実施計画を柔軟に運営するという趣旨である」と説明した。

したがって、参加コンソーシアムは論文や技術報告書、ニュース、研究者コミュニティなどを通じて技術動向を継続的に追跡する体制を提案しなければならない。技術の変化が確認された場合、モデルや研究方法、実施機関の構成などをどのように調整するかも事業計画に盛り込む必要がある。NIPAの関係者は「今後のムービングターゲット対応体制の具体性は、課題選定評価に影響を与えるだろう」と強調した。

慶南と全北のピジカルAI研究開発事業は、それぞれ異なる領域を担当する。慶南の場合、すでに稼働中の製造工場で人とAIが協力する環境を構築することが目標である。現在、慶南に構築した製造プロセスで熟練作業者のノウハウと設備データを収集し、物理法則を反映した合成データと結合して物理知能行動モデルやワールドモデルなどを開発する。

全北事業は、人の介入を最小限にした無人工場の統合運営に焦点を当てている。ヒューマノイドやグリッパーなどの個別ロボットの開発よりも、多数のロボット・設備・センサー・物流システムを接続するソフトウェア定義工場(SDF)と運営制御システム(OCS)を開発する。

さらに、共同研究開発センターと神経網処理装置(NPU)技術実証ステーション、ピジカルAI実証メタファクトリーを構築し、無人工場技術を検証する。長期的には、工場単位での輸出が可能な韓国型レファレンスモデルに発展させる計画である。

ただし、現場では総括課題中心の公募構造が中小企業にとっては参入障壁となる可能性があるとの指摘がなされている。詳細な課題を実施する技術力を持つ企業も、総括主催機関と異なる参加機関を探して大規模なコンソーシアムを構成しなければならないからである。説明会に出席したある企業の関係者は「詳細課題別の技術力は備えているが、総括課題として提案するにはコンソーシアム構成の負担が大きい」と述べ、「総括機関の役割を担える機関プールや企業間のつながりの機会はあるのか」と尋ねた。

これに対し、NIPA側は「現在、どのようなコンソーシアムが準備されているかはわからず、直接的な構成支援も難しい」とし、「地域テクノパークやピジカルAIアライアンスなどを通じて協力機関を見つけてほしい」と回答した。

一方、この日の現場にはネイバークラウドをはじめ、メガゾンクラウド、LG CNS、KT、シーメンスなどの大企業と、ペルソナAI、リアルワールド、フリト、エイムインテリジェンスなどのAI企業が出席した。事業公募は28日まで行われ、課題受付期間は17日から28日午後3時までである。NIPAは来月5日から7日に発表評価を行い、8月中に実施機関を選定し、研究開発を開始する予定である。



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