2026. 07. 08 (水)

カナダ潜水艦受注戦の結果、失敗ではなく経験

60兆ウォン規模のカナダ潜水艦受注戦の結果は残念である。政府と企業が事実上総力戦を展開したため、虚脱感も少なくない。ハンファオーシャンとHD現代重工業は世界最高水準の潜水艦技術を前面に出し、カナダの哨戒潜水艦事業(CPSP)に挑戦したが、優先交渉対象者はドイツのTKMSに決定された。数ヶ月にわたる熾烈な競争は結局実を結ばなかった。

今回の結果を失敗とだけ見るべきではない。わずか30年前、韓国は潜水艦を適切に建造できない国であった。1993年に張保皐艦が就役し、世界43番目の潜水艦運用国となり、今では世界の潜水艦強国であるドイツと最後まで優劣を競うほどの競争力を認められている。結果よりも過程が示した変化の幅がより大きい。

李在明大統領も7日、フェイスブックに投稿し、「挑戦には成功もあれば、残念な思いもつきもの」とし、「今日の経験は我々の技術をさらに高度化し、競争力を一層高める貴重な土台となる」と評価した。感情的な残念さよりも、産業競争力の蓄積という本質を捉えたメッセージである。

李大統領は「韓国は今後も大胆に挑戦する」と強調した。ただし、今回の受注戦が残した教訓は噛みしめるべきものである。特に防産輸出の公式が変わった点に注目すべきである。過去には武器の性能と価格が勝敗を左右したが、最近の防産輸出は企業間取引(B2B)ではなく、政府間(B2G)の戦略競争に変わっている。首脳外交や安全保障協力、供給網、産業投資、金融支援、維持・保守体系、技術移転までが一つのパッケージとして評価される。

カナダ潜水艦受注戦でも、政府は強勲植大統領秘書室長を戦略経済協力特使として何度も派遣し、企業も総力支援に乗り出した。防産と直接関係のない現代自動車グループまでカナダ協力案を提案し、力を添えた。防産輸出が国家の総合力であることを示した場面であった。
 

写真提供:ハンファ
[写真提供:ハンファ]

 

これからが重要である。世界の防産市場は今後数十年間にわたり再編が続く可能性が高い。ヨーロッパの再武装やインド・太平洋地域の安全保障需要の拡大、中東の軍事力増強が同時に進行している。潜水艦だけでなく、水上艦、無人システム、人工知能に基づく指揮システムまで新たな市場が開かれている。

我々の戦略も進化しなければならない。武器をうまく作るだけでは不十分である。外交や金融、産業協力、エネルギー、供給網を組み合わせた国家レベルの輸出モデルを精緻に構築する必要がある。輸出後の維持・保守(MRO)や乗組員教育、現地生産協力までを包括する長期的なパートナーシップを提案できるようにしなければならない。これが今後のK-防産の新たな競争力となるであろう。

同時に過度な『輸出万能主義』には警戒しなければならない。国家戦略事業という理由でプロジェクトと直接関係のない企業に過度な負担や犠牲を要求する方式は持続可能ではない。民間と官庁の協力は自発性と相互利益に基づくときに最も大きな力を発揮する。

カナダ潜水艦受注戦はK-防産が世界最前線の市場で最後まで競争できるという事実を確認する過程であった。重要なのは一度の結果ではなく、蓄積される経験である。失敗を土台に技術・戦略の変化を図り、次の機会に再び挑戦する勇気を持つことが真の力である。





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