2026. 06. 18 (木)

日本、31年ぶりの1%金利…家計と企業の影響が分かれる

  • 大手銀行の普通預金金利が0.4%に引き上げ

  • 預金利息は増加も住宅ローンの返済負担が増大

  • 中小企業の収益性が圧迫…追加の金利上昇は不透明

日本銀行の写真(ロイター=共同通信)
日本銀行の写真(ロイター=共同通信)
日本銀行が31年ぶりに基準金利を1%程度に引き上げたことで、日本の預金金利と貸出金利全般に変化が見られている。預金利息は増加するが、住宅ローンや企業の貸出金利の負担も増加し、世帯や企業の規模によって影響が分かれると予想される。

17日、読売新聞や日本経済新聞などによると、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行など日本の3大大手銀行は、8月3日から普通預金金利を現行の年0.3%から0.4%に引き上げることを決定した。これは、日本銀行が前日に金融政策決定会議で政策金利を0.75%程度から1.0%程度に調整したことに伴う措置である。

これにより、大手銀行の普通預金金利はマイナス金利解除前の年0.001%と比較して400倍に達する。三菱UFJ銀行と三井住友銀行の基準では、1992年8月以来34年ぶりの高水準となる。

貸出金利も上昇する可能性が高い。日本のメディアは、変動型住宅ローンについては、10月から今回の金利上昇分が反映されると予測している。住宅ローン比較サービス「モゲチェック」を運営するMFSは、貸出金5000万円(約4億7000万円)、返済期間35年の住宅ローン金利が年1.0%から1.25%に変更されると、月々の返済額が約5900円(約5万5000円)増加すると試算した。

家計全体としては、預金利息の増加効果が貸出金利の負担を上回る可能性があるとの分析が出ている。みずほリサーチは、政策金利が1%に上昇した場合、家計に年間1兆円(約9兆4000億円)、世帯あたり2万円(約19万円)の利益が生じると見込んでいる。

実際の体感効果は世代によって異なる可能性が高い。金融資産を多く保有する高齢層は利息収入の増加の恩恵が大きいが、住宅ローン残高が多い若年層は返済負担が増加する可能性がある。

企業にとっては金利上昇が収益性を圧迫する要因となる可能性が高い。みずほリサーチは、今回の措置が金融・保険業を除く日本企業の経常利益(通常の営業・金融活動から得られる利益)を1.0%低下させると分析している。資本金1000万円(約9400万円)未満の企業の場合、減少幅は6.6%に達すると予想されている。

今回の決定は、円安と物価上昇圧力をこれ以上放置できないとの判断に基づく措置と解釈される。日本のメディアは、アメリカの金利正常化圧力も影響を与えたとの見方を示している。

ただし、日本銀行の追加金利上昇の道筋はまだ不透明である。共同通信は「次回の会議から委員の交代により金利上昇に慎重な委員が現在の1名から2名に増える」とし、「金融政策の正常化が順調に進むかは不明である」との見解を示した。



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