堅調な半導体需要に加えて、3月の輸出は前年同月比で40%以上急増し、史上初めて800億ドルを超えた。中東戦争による世界的な不確実性の状況下でも、10か月連続で「プラス」の行進を続けている。貿易収支も14か月連続で黒字を維持した。
産業通商部が1日に発表した「2026年3月の輸出入動向」によると、先月の輸出額は861億3000万ドルだった。前年同月比で48.3%増加し、昨年6月以降10か月連続でプラスの伸びを続けている。稼働日数を考慮した1日平均輸出額は、前年比で41.9%増の37億4000万ドルとなった。
月間輸出額が800億ドルを超えたのは今回が初めてで、月間最大輸出順位も更新した。1日平均の輸出額も過去最高となった。
品目別には、主要輸出品目15件のうち10件の輸出が増加した。特に半導体輸出は前年比151.4%増の328億3000万ドルを記録し、史上初めて300億ドルを上回った。人工知能(AI)サーバーへの投資拡大とともに、一般サーバーの需要も増加しており、メモリの固定価格上昇の影響が大きい。
自動車輸出は63億7,000万ドルで、前年同月比で2.2%増加した。中東戦争による物流の混乱が生じ、内燃機関車の輸出も15%減少したが、電気自動車(32%)やハイブリッド車(38%)など環境対応車の輸出額が増加した影響が大きい。
石油製品は中東戦争による原油価格の急騰で輸出単価が大幅に上昇し、前年比で54.9%増の51億ドルを記録した。ただし、石油製品の最高価格制度の実施の影響で、先月13日から31日までのガソリン輸出量は5%、ディーゼルは11%減少した。
石油化学製品の輸出は、原油価格の急騰にもかかわらず、製品への価格転嫁が制限されたため、5.8%増の39億ドルを記録した。中東戦争の影響が本格化した3月第4週には、輸出量が前年同月比で17%減少し、先月27日から輸出制限に入ったナフサの3月輸出量も22%減少した。
地域別では、中国への輸出が64.2%増の165億1000万ドルとなった。米国への輸出も、半導体とコンピュータの輸出がそれぞれ392%・273%増加した影響で、47.1%増の163億4000万ドルを記録した。ASEAN(東南アジア諸国連合)への輸出は34.3%増の137億5,000万ドル、欧州連合(EU)への輸出は19.3%増の74億7,000万ドルを記録した。
ただし、戦争による物流の混乱が生じた中東では、ほとんどの品目が減少傾向を示し、49.1%減少した9億ドルとなった。
3月の輸入は13.2%増の604億ドルを記録した。エネルギー収入は93億7,000万ドルで7.0%減少したが、エネルギー以外の収入は17.9%増加し、510億2,000万ドルとなったことが大きく影響している。
特に原油輸入は中東戦争による原油価格の急騰で輸入単価が上昇したものの、ホルムズ海峡の封鎖による輸入遅延で輸入量が減少し、5%減少した60億ドルとなった。非エネルギー部門では、半導体(86億1000万ドル、34.8%)や半導体装置(28億8000万ドル、4.4%)などの品目の輸入が増加した。
それに伴う3月の貿易収支は、前年同期比で210億1000万ドル増の257億4000万ドルの黒字となった。前月に続き、過去最高額を更新し、14か月連続で黒字を維持している。
産業通商資源部のキム・ジョンクァン長官は、「3月の輸出は中東戦争や保護貿易の拡大など厳しい外部環境にもかかわらず、半導体を中心とした主力品目や消費財など有望な品目の均等な増加に支えられ、史上初めて800億ドルを突破した」と評価した。続けて「ただし、中東戦争が1か月以上続き、原油価格の上昇が続き、サプライチェーンの不安が深刻化するなど、輸出環境の不確実性が拡大している」と付け加えた。
さらに「政府は全省庁対応体制を通じてエネルギー・原材料・物流などサプライチェーン全体を常時点検し、安定化措置を迅速に推進する」とし、「輸出企業のマーケティング、物流、資金など現場の課題を解消し、品目・市場の多様化を積極的に支援して輸出増加の流れを揺るがすことなく維持する」と強調した。
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