所得や資産と教育水準が高い新しい老年層が登場している。また「老人と考える年齢」の基準は平均71.6歳であり、2020年の70.5歳対比1.1歳上昇した。
韓国保健福祉部は16日、高齢者の家族・社会関係、経済状態、健康・生活状況などに関して調査した「2023年の高齢者実態調査」結果を発表した。調査は全体1万78人の回答者を対象に191ヶ質問項目に関する訪問・面接方式で進められた。
調査の結果、以前の世代に比べて所得・教育水準が高い新しい老年層の拡大が現れ、働く老人の割合も持続的に増加した。
高齢者世帯の年間所得は3469万ウォン、個人所得は2164万ウォン、金融資産規模は4912万ウォン、不動産資産規模は3万1817万ウォンだった。2020年の調査より442万ウォン、606万ウォン、1699万ウォン、5634万ウォンずつ急増した。
高卒の割合は2020年の28.4%対比2.8%ポイント(p)が増えた31.2%、専門大学以上の卒業者は2020年の5.9%対比1.1%pが増えた7.0%を記録するなど、教育水準の向上も目立った。
働いている老人の割合が持続的に増加しており、従事職種は単純労務が33.0%、農林漁業熟練労働が20.3%、サービス従事者が14.4%、販売従事者は12.5%などの順だった。
老人だと思う年齢基準は平均71.6歳で、2020年の70.5歳対比1.1歳上昇した。高齢者全体の79.1%は、高齢者の年齢基準を70歳以上だと考えていた。
財産相続方式に関して「子供に平等に相続」51.4%、「自身および配偶者のために使用」24.2%、「扶養を多くした子供に多く相続」8.8%などだった。
社会全般にわたるデジタル転換現象と関連しては、老人の67.2%が「情報化社会適応に困難を感じる」と答えた。2020年対比2023年スマートフォン保有率は56.4%から76.6%、コンピュータ保有率は12.9%から20.6%に上昇し、スマートウォッチ保有率は2023年2.1%を記録した。
デジタルアクセシビリティに関する制度改善事項としては、高齢者向け適合型スマート機器およびアプリケーション開発が29.5%、情報化教育多様化が27.4%、スマート機器利用料支援は21.9%の順で必要だと回答した。
福祉部のイム・ウルギ老人政策局長は「変化した政策条件に合わせて高齢者の活気に満ちて尊厳な老後のための多様な政策を推進する」と明らかにした。
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