自分の死のために、生きているうちに事前によく準備しておくことはどうだろう?
DeepBrain AI(ディープブレーンAI )のイ・ジョンス営業総括理事は「誰もが死について話すことを恐れ、困難を感じることも多かったです。亡くなる前に自分の死のためによく準備し、死んだ後に遺族や家族と会うことができるようにしてみようという趣旨でリメモリーサービスを始めました」と語り始めた。
25日、Aju Press(アジュプレス)がソウル江南区駅三洞(カンナムグ・ヨクサムドン)ディープブレーンAIの本社でイ·ジョンス営業総括理事とインタビューを行った。2017年に設立された同社は、生成人工知能(AI)という概念が本格的に登場する前から、映像と音声合成技術を基盤にデジタルヒューマン分野の最古参として位置づけられた企業だ。
デジタルヒューマンに生成AIが加わり、最近この分野は最近本格的なブームを迎えている。イ氏は生成AI登場序盤から事業を進行してきて、技術登場序盤と現在のトレンドがかなり変わったと主張した。
序盤には実感のあるアバター、すなわち実際の人物と最大限似ていて自然に見えるのが尺度だった。そのため、デジタルヒューマン構築には長時間の撮影や録音を通じて大量のデータを収集しなければならなかった。
このように収集されたデータは実用性を核心に継続して進化し、ディープブレインAIの故人追慕サービスである『リメモリーサービス』として誕生した。
リメモリーは、故人になった家族の顔や声、表情などを事実そのまま具現するAI追慕サービスだ。
イ氏は「リメモリー1の場合は、ウェルダイイング(Well-Dying)の概念に戻る前に自分の死のためによく準備してみようという趣旨で始めました。それで、生前に亡くなる前に撮影をして、AIヒューマンとか作っておいて亡くなった後に遺族や家族と再会できるサービス形式で進めたのです。ところが意外と市場性やマーケット関連の部分でかなり反応が良かったです」と説明した。
3時間ほどの撮影とインタビューが必要だったリメモリー1とは異なり、今年6月にサービスを開始したリメモリー2は、写真1枚と10秒分量の音声だけでも故人と似たAIヒューマンを製作できるのが特徴だ。
彼は「2022年にリメモリー1のサービスを開始した当時、記事や広告およびマーケティングに接して多くの方々が要請して下さったのが、『亡くなった方々を復元してほしい』ということでした。各自の懐かしい思い出や辛い話も多く、生きている間に本人の死を準備するよりは、亡くなった方々に対する懐かしさと、会いたい気持ちが大きいと感じました。技術を開発しながら最も重要だと思ったのが、亡くなった方の場合は再び撮影ができないため、みんなが普通に持っているデータは何だろうと悩みました。大体写真一枚くらいは持ってらっしゃいました。それで写真一枚で少量の音声データを持って復元するサービスを始めることになりました」と語った。
続けて「本来は10秒くらいの録音ファイルだけで復元することができたが、いただいた素材を実際に使おうとすると、一つの文章に過ぎなかったです。本人の声だけ入っているのではなく、他人の声や誰かを呼ぶ声、子犬と遊ぶ声などが混ざっていることが多いです。それで最小限の音声データで最大限多く抽出し、ノイズ キャンセルリングが必要な部分は消しながら作業を行っております」と付け加えた。
イ氏は「死に対する様々な事情に接し、この事業が責任感を持って展開しなければならないということを感じました」として「何よりも遺族や家族の気持ちを充分に理解することが重要です」と強調した。
「僕も結婚していて子供がいますが、死は両親や祖父、祖母など年長者に対する事情だけだと思っていました。でも逆に、子供が先に亡くなったという事情もありました。そんな話を聞いた時は本当に涙が止まらなかったです。」
また結婚式と関連しては、「母親や父親がいない家庭も多いだけに、亡くなった両親をAIヒューマンにして祝辞をしてくれる姿に大きな感動を受けました」と思い浮かべた。
実在の人物をAIヒューマンにする事業も進めていることも明らかにした。
イ氏は「例えばサッカー選手のAI孫興慜(ソン・フンミン)さんとかAI有名セレブたちやAI政治家たち、金融界5大銀行にもAI身元などの事業を行っております。特にAI相談員や大手モデルを渉外して仮想のイメージを生成し、フェイス授業をして世の中にない仮想人間を作る事業も進行中です。」
さらに「保険設計士なら普通営業活動をする時、携帯メールやカカオトークでメッセージを送るのが一般的ですが、その代わりにAI名刺にして伝送すると、動画を押してみたり連絡をして実際に購買までつながるケースも多いです」と、日常背活での活用性極大化を強調した。
その他に政治家や高位公職者をAIヒューマンにしてフォーラムにも活用するなど、中国と米国の法人を運営しながら多言語関連機能も提供していると明らかにした。
ただし、個人情報法による肖像権や忘れられる権利、ディープフェイク・ソリューションや倫理的問題などを解決していくべき課題であると言及した。
イ氏は「個人情報法や肖像権問題のために別れた恋人をAIで作ってほしいというのは少し難しいのではないかと思います。忘れられる権利とかインターネット上で消される権利があるというが、まだ法的に明確に規定があるわけではないので、今のところ要請されたら場合は家族の同意を得て制作しています」とし、「過去の独立運動家やこういう方々は歴史的諮問を経て教育と関連した事業として進めています」と付け加えた。
最近話題になっているディープフェイ・クソリューションに対しては、すでにディープブレインAIが2019年から関心を持って進めてきたと明らかにした。イ氏は「警察庁との協約を通じてディープフェイクと疑われる映像音声イメージを私たちの探知ソリューションに入れることになれば、その部分を探知してこれがリアルなのかフェイクなのか本物なのかを変調率を持って判断しています」と説明した。具体的には、変造率が50%以上の場合にはフェイクそれ以下の場合にはリアルと認識しており、全体区間をフレーム単位にして探知できるよう構成をしているという。
最後に「最近はサイバー大学を対象にAI教授の事業も活発に進行している」として「AIスタジオというソリューションを使えば、家で安らかに眠りながらもインターネットだけの空間でファイルアップロードでき、スクリプトを付ければ一つの動画が完成される方式で事業を拡大していく予定です」と今後の計画を明らかにした。
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