SKグループが今月末、「最高経営者(CEO)セミナー」を開き、今後の経営戦略を議論する。
3日、財界によると、SKグループは31日から来月2日までの3日間、京畿道利川(イチョン)のSKMS研究所で、「CEOセミナー」を開くと伝えられた。 この席にはSKグループの崔泰源(チェ·テウォン)会長とSKスーペックス追求協議会のチェ·チャンウォン議長をはじめ、主要経営陣30人余りが参加するものと見られる。
毎年10月に開かれるCEOセミナーは、6月の経営戦略会議(旧拡大経営会議)、8月の利川フォーラムと共に、SKグループの主要年例行事に挙げられる。 土曜日を含めてCEOセミナーが開かれるのは今回が初めてだという。
今年のCEOセミナーでは、グローバル地政学イシューと人工知能(AI)市場の拡大にともなう経営環境の変化などに対する診断とともに、今後のグループ経営戦略を貫く話題が提示されるものとみられる。
特に、グループレベルで進行中のリバランス(構造調整)活動を点検し、これを加速化する方案と共に、AIと半導体、エネルギーソリューションなど未来成長動力と関連して各社の競争力を向上させる方向などを議論するものと見られる。
すでにグループレベルで△高帯域幅メモリー(HBM)を筆頭にしたAI半導体 △AI時代の核心インフラに挙げられるAIデータセンター △個人型AI秘書(PAA)を含むAIサービスなど、AIバリューチェーンを精巧化し、グローバル競争力を育てるという方針を立てただけに、これに対する具体的な戦略を共有する見通しだ。
SKは3月、SKスーペックス追求協議会傘下にグループ次元のAIタスクフォース(TF)を作り、各社事業のシナジー創出方案を模索するなど、未来成長動力確保のために素早く動いている。
この席ではグループリバランス核心であるSKイノベーションとSK E&S合併法人が11月1日に公式スタートするだけに、リバランス進行状況を中間点検し、年初から各社別に進行中の「運営改善」強化方案なども共有する展望だ。
内実経営を通じた質的成長戦略とSKグループの固有経営哲学である「SKMS(SK Management System)」精神内在化方案などに対する議論も続くものと見られる。
CEOセミナーが終わった後は、年末の人事作業が本格的に行われる見通しだ。
SKグループは通常、毎年12月第1週に系列会社別に取締役会を経て役員人事を行う。 ただ、今年はグローバル経営の不確実性などを考慮し、例年より1~2週間ほど繰り上げて人事が行われる可能性もあると知らされた。
すでにSKテレコムをはじめとする主要系列会社には、役員数を一定水準に削減するよう指示が下されたという。
一方、昨年のCEOセミナーは、釜山(プサン)世界博覧会誘致活動などの日程を考慮し、フランス·パリで開かれた。 崔泰源会長は昨年のCEOセミナーで、“急激な対内外環境変化で早く、確実に変化しなければ生存できない”とし、“サザンデス(突然死)」危険に言及したことがある。 その後、同年12月に断行された人事で、SKグループは副会長団を7年ぶりに全面交替し、強力な革新に乗り出した。
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