300万ウォンを超えるクリスチャン・ディオールのカバン製品の原価が8万ウォンであり、中国人が運営する下請け企業がこれを製作したことが報道された後、ブランドに対する世論が悪化している。
ディオール製品の品格を失ってしまったという意見とともに、ディオール製品を購入した消費者も不満を吐露している。
19日、オンラインコミュニティには「ディオール事態」以後、消費者はブランド品に対して否定的な意識を持ち始め、ブランド品の消費者が多いあるコミュニティでは「ディオールはブランド品ではない」というタイトルの文が掲載されたりもした。
投稿者は「不法中国移民者が最低衛生基準にも達しない汚い工場で作った原価8万ウォンのカバンはブランド品ではない」とし、ディオールの『レディーディオール』バックは『チャイニーズディオール』に転落したと批判した。
最近、ルイ・ヴィトンとディオールなどを所有しているフランスのルイ・ヴィトン・モエヘネシー(LVMH)が、下請け業者の労働搾取を通じてバックを作っていたことが明らかになった。去る12日、ロイター通信はディオールのバックを作る工場で中国やフィリピンから来た不法滞留者を主に雇用し、工場が休日なしの24時間稼働体制で、労働者たちは作業場で睡眠をとりながら働いたと報じた。
生産の高速化のため、機械の安全装置も外されており、不法労働により生産コストを節約して作られたバッグは53ユーロ(約8万ウォン)でクリスチャン・ディオールに納入していたという。
下請け企業4社の工場はほぼ中国人が運営し、安価で作られたバッグは、「メイド・イン・イタリア」のラベルが貼られ、クリスチャン・ディオールのショップで2600ユーロ(約384万ウォン)で売られていた。
報道が続くと、ディオールの消費者たちは「私のディオールバックが8万ウォンのバックになった」「これ以上製品を持ち歩けない」と不満を訴えた。
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