米サンフランシスコで開かれるアジア太平洋経済協力会議（APEC）首脳会議に尹錫悦（ユン・ソクヨル）大統領と中国の習近平国家主席、日本の岸田文雄首相の韓中日3国首脳が出席し、3か国首脳会談実現に関心が集まる。３か国の首脳が一堂に会するのは、昨年11月にインドネシア・バリで開かれた主要20ヵ国（G20）首脳会議以来、約1年ぶりのことだ。
先立って大統領室は尹大統領が17日（現地時間）、岸田首相とともにスタンフォード大学で韓日、韓米日先端技術分野の協力をテーマに座談会を開くと伝えた。今年だけで6回の首脳会談を行った尹大統領と岸田首相は、両国の首脳会談で水素、アンモニアなど脱炭素供給網構築方案などについて議論し、APECを契機に経済安保分野での協力をさらに強化するとみられる。
特に今回のAPEC首脳会議には中国の習主席が参加することを決め、韓中・日中首脳会談がサンフランシスコで連鎖的に開催される可能性も高くなっている。
バイデン米大統領と習近平国家主席が15日（現地時間）、米サンフランシスコ首脳会談で両国の軍事対話の窓口に合意すると予想されるだけに、韓中首脳会談開催に向けた実務作業も進められている。北京の外交筋によると、「どのような日程で、どのような議題で話し合うのか、互いに協議中の状況だ」という。実際16日には日中首脳会談が調整されている。
一方、韓中首脳会談が実現すれば、習主席の訪韓問題や、北朝鮮の核対応などが対話のテーブルにつくとみられる。
当初、韓国政府は韓中首脳会談成功の前提条件として米中首脳会談開催可否が確定されなければならないという立場だった。米中が貿易戦争に触発された緊張関係を緩和しようとする動きを見せている中で、今回のAPECを契機に米中関係に肯定的な雰囲気が造成されれば、韓国の対中関係にも青信号が灯ることになる。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
