韓国の9月中旬までの輸出が前年同期比で80%近く急増し、同期間として過去最高の実績を更新した。半導体を中心とした堅調な輸出の勢いに乗じ、年間輸出額「1兆ドル」の達成に向けて青信号が灯っている。
韓国関税庁が21日に発表した2026年9月1〜20日の輸出入動向によると、同期間の輸出額(通関ベースの暫定値)は714億900万ドルとなり、前年同期比78.3%増を記録した。1〜20日を基準として過去最高値となる。今年の年間累計輸出額は前年同期比55.0%増の7649億9700万ドルに達した。
操業日数を考慮した1日当たりの平均輸出額は46億1000万ドル。前年より操業日数が1日少なかったにもかかわらず、89.8%の大幅増となった。
韓国の輸出実績はすでに昨年の年間輸出額(7093億ドル)を上回っており、今年中の「輸出1兆ドル」達成の可能性が極めて高まっている。産業通商資源部も、現在の堅調な輸出上昇基調が維持されれば、大台を突破すると見込んでいる。なお、年間輸出額が1兆ドルを超えている国は世界でも米国、中国、ドイツの3カ国にとどまる。
今回の躍進を主導しているのは半導体だ。今月上旬の半導体輸出は前年同期比259.4%増の341億2800万ドルを記録し、こちらも同期間の過去最高値を更新した。全体輸出に占める半導体の割合は、前年同期から24.1ポイント上昇し47.8%に達した。
このほか、ユーラシア情勢等に伴う原油価格の高騰による単価上昇で、石油製品(47.8%)が急増。乗用車(9.3%)、船舶(63.0%)、鉄鋼製品(8.0%)、コンピューター周辺機器(187.6%)も増加した。一方、無線通信機器は同0.4%減の12億4500万ドルにとどまり、自動車部品(-6.3%)、精密機器(-6.3%)、家電製品(-6.7%)も減少した。
国・地域別では、中国(113.8%)、米国(118.0%)、ベトナム(44.8%)、台湾(128.5%)、欧州連合(EU、37.0%)など主要10カ国すべてでプラス成長を記録した。中国、米国、ベトナムの上位3カ国が全体輸出に占める割合は51.4%となっている。
一方、輸入額は26.7%増の484億4300万ドルを記録。これにより、今年の年間累計輸入額は19.5%増の5394億700万ドルとなった。半導体輸入が88.8%増の87億4200万ドルに膨らんだほか、半導体製造装備(55.6%)や機械類(5.4%)の増加が大きく影響した。反面、石油製品の輸入は24.8%減の10億9200万ドルにとどまった。
原油、ガス、石炭などのエネルギー輸入額は全体で27.9%増加した。内訳は、原油が37.3%増の57億9800万ドル、ガスが16.4%増の20億300万ドル、石炭が4.0%増の8億4600万ドルとなった。
国別では、中国(48.7%)、EU(16.7%)、米国(29.5%)、日本(31.6%)、台湾(76.9%)などからの輸入が増加した一方、豪州(-13.7%)やサウジアラビア(-22.7%)からは減少した。
輸出額が輸入額を大きく上回ったことで、同期間の貿易収支は229億6600万ドルの黒字を計上。今年の年間累計の貿易黒字額は2255億9000万ドルに達している。
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