去る3日、 京畿道城南市盆唐区(キョンギド・ソンナムシ・ブンダング) 書峴(ソヒョン)駅 で発生した「通り魔事件」に対する市民の恐怖感が広がっている中、韓国政府が仮釈放を許容しない無期刑を推進するという方案を出した。
韓国法務部は4日、「凶悪犯罪に対する厳正な対応のため、『仮釈放を許さない無期刑』を刑法に新設する案を検討している」と明らかにした。
法務部は、「米国などと同様に仮釈放を許さない無期刑を死刑制と併存して施行する立法例などを参照し、憲法裁判所の死刑制存廃決定とは関係なく刑法に仮釈放を認めない無期刑を導入することを推進する予定」と発表した。
最近、ソウル冠岳区新林洞(クァナクク・シンリムドン)に続き、前日京畿道城南市盆唐区書峴洞のデパートで不特定市民を対象にした凶器暴動が起き、凶悪犯罪に対する不安感が高まると対策を打ち出したのだ。
現行刑法上、無期懲役が確定し服役しても20年が過ぎれば仮釈放審査対象になる。
先立って韓東勲(ハン・ドンフン)法務部長官は先月26日、国会法制司法委員会全体会議で「社会で容認できない怪物の場合、永遠に隔離する方法が必要だと思う」として仮釈放のない終身刑導入趣旨に共感を示した。
一方、与党の国民の力と韓国政府は最近非公開党政会議を開き、仮釈放のない終身刑新設を推進することにし、意見収斂に乗り出すことにした。
また党政は警察に「巡察」方式ではなく流動人口が多い江南駅や新林駅など地域で警察人材が常時勤務するようにする「拠点配置」方式導入を提案した。政府は分析が終わり次第、拠点地域選定などを議論する計画だ。
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