ロシア中央銀行は21日(以下 現地時間)、取引が再開されれば、流通市場から国債を買い付けることになるだろうと明らかにした。ロシア債券と株式の取引は、西側の経済制裁によるルーブルと株価暴落を防ぐため、先月25日から停止していた。
モスクワタイムズによると、ロシア中央銀行総裁は記者会見で「モスクワ取引所で取引を漸進的に再開する準備ができている」とし「月曜日(21日)に国債のための取引が始まる」と述べた。
続いて「過度な変動性を解消し、流動性をバランスよく供給するため、中央銀行は国債を買い入れる」と付け加えた。
国債をどれだけ買い入れるかについては明らかにせず、「金融安定に対するリスクを制限するために必要な量になる」とだけ説明した。
トレーダーらは取引が再開されれば、ロシア資産の価値が急激に下がるだろうと見込んでいる。
BKSインベストメントの関係者は「資産価格は数取引日で下落し続けたため、取引開始の数分間に多くの買いと売り注文が市場に殺到するだろう」と述べた。
ただ、最も変動性が大きいと予想されるロシア企業の株式取引は21日には行われない予定だ。ロシア政府は、最悪の売り注文を防ぐため、市場が再び再開した場合に備えて1兆ルーブル(約100億ドル)程度を調達している。
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