現代車グループ、LAでカーシェアリング事業に拍車…今月、正式サービスに突入

[現代車グループ、LAでカーシェアリング事業に拍車…今月、正式サービスに突入]



現代(ヒョンデ)自動車グループの未来モビリティ事業法人「モーションラボ(MOCEAN Lab)」がカーシェアリング(車両共有)サービスを本格的に開始する。

未来モビリティ社会に早いテンポで転換している米ロサンゼルス(LA)で、カーシェアリングなど多様なモビリティ市場を先取りし、業界リーダーに跳躍するという計画だ。

4日(現地時間)、LAで開かれたモーションラボ記者懇談会で、現代自動車のチョン・ホンテクモビリティ事業室長(常務)は"今月中旬からLAのカーシェアリングサービスに本格的に入る"、"昨年11月からLAでテスト事業を進行したカーシェアリングサービスはすでに良い反応が出ている"と明らかにした。

実際、現代自動車グループはモーションラボの設立を通じ、今年、完成車メーカーとしてLAの「Urban Movement Labs・UML」に唯一参加している。 現代車グループとLAが未来モビリティに対する哲学、持続可能な都市環境づくりの方向性などと関連して共感を形成した可能だったことと評価される。 UMLはLAの交通体系改善協議体だ。

チョン常務は“LAは世界で最も大きくて有名な都市の一つで、毎年多くの人が訪れる”とし、“カーシェアリングサービスをはじめ、未来モビリティ事業の必要性と成功可能性が最も高い都市だ”と強調した。

現代自動車グループによると、LAの居住者は1人当たり年平均9741ドルを交通費として支出する。 米国最大の都市のニューヨーク(7907ドル)と物価が高いことで有名な英国のロンドン(5445ドル)より高かったのだ。 カーシェアリングサービスの成長可能性がそれだけ高いことを意味する。

また、LAは2028年の五輪開催を控え、深刻な交通問題の解決など成功的な大会誘致に向けたインフラ構築を目的に「2025ビジョンゼロ(Vision Zero)」計画を宣言している。 2025年まで内燃機関・交通事故「ゼロ」を達成するという方針だ。 現代車グループが追求する未来モビリティ哲学と結びついている部分だ。

チョン常務は"市場環境など環境が成熟したLAでカーシェアリングサービスを皮切りに、今後、多様な革新モビリティ事業を検証する"とし、"このような事業は2025年、現代車グループが完成車メーカーにとどまらず、多様な手段を通じて顧客の移動の便宜性を極大化する「スマートモビリティソリューション企業」に変貌するのに礎石になるだろう"と話した。

モーションラボはカーシェアリングサービスを皮切りに、今後△最終目的地まで利用者の移動の利便性を提供する「多重モビリティサービス」 △リアルタイム需要を反映して運行経路上の多数の目的地を経由できる「コミュニティ型移動バス」 △「個人用航空移動手段(PAV)」と都心航空モビリティ(UAM)などの実証事業を進める予定だ。

このため、現代車グループは最近、攻撃的な投資と協力にも乗り出している。 米国のAPTIVなどと自律走行技術関連協力と米航空宇宙局(NASA)出身のシン・ェウォン博士をはじめ、多様な人材迎え入れが代表的な例だ。

このほか、現代自動車グループはグローバルモビリティプラットフォーム会社「Migo」や「Car NextDoor」などに戦略投資を行った。 インドや東南アジアでも呼び出しサービス会社の「Ola」、「Grab」に大規模な投資も行った。

チョン常務は“最近、OlaとGrabなどが提供する新しいモビリティ事業に対し、収益性があるかどうか疑問の声が上がっている”とし、“このため、最近業界は調整期を経験しているが、私たちが追求すべき大きな方向性がそこにあるという点で、長期的には成功の可能性が高い”と伝えた。
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