![[写真=現代自動車グループ]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/04/16/20250416110324156869.jpeg)
現代自動車グループがインドネシアに海外初の水素生産基地を構築し、現地の水素生態系造成のための協力を本格化する。
現代自動車グループは15日(現地時間)、インドネシア・ジャカルタで開かれた「グローバル水素生態系サミット2025」で、インドネシア政府及び国営エネルギー企業のプルタミナ(Pertamina)ホールディングスと共に推進中の「インドネシアW2H水素生態系造成プロジェクト」の具体的な計画を発表した。
インドネシア内の主要生産拠点である西ジャワ州に有機性廃棄物を水素に転換する「資源循環型水素ソリューション(W2H)」を導入する内容だ。 W2Hは生ゴミ、下水スラッジ(水処理過程で生じた沈殿物)、家畜糞尿など有機性廃棄物から発生したメタンを精製してバイオガスを作った後、水素に変換する方式で、域内水素資源の独立性を高めることができるというのが長所だ。
今回のインドネシアW2H水素生態系造成プロジェクトは、現代自動車グループが海外で有機性廃棄物を通じて水素を生産する初の実証事業だ。
現代自動車グループは、西ジャワ州バンドン市近くのサリムクティ埋立地から抽出されたバイオガスを活用して水素を生産する計画だ。 サリムクティ埋立地は、バンドン市で毎日発生する約1500トンの廃棄物のうち、80%が処理されているところで、最近、地球温暖化で大型火災、洪水、山崩れなどの自然災害が頻繁に発生している。
埋立地開発専門会社のセジンジエンイと共同で埋立地を覆土した後、現地で抽出したバイオガスを現代ロテムの水素改質器を利用して清浄水素に変換するという構想だ。 埋立地開発のための技術妥当性調査は完了しており、年内の関連設備着工を目標に西ジャワ州と協議中だ。
また、プルタミナホールディングスが提供した敷地に2027年までに水素改質器の設置及び水素充電所の構築を完了し、プルタミナホールディングス側と水素運搬及び水素モビリティの活用など、バリューチェーンの全過程にわたって緊密な協力を続ける方針だ。
グローバル児童権利専門NGOのグッドネーバーズと協力し、飲み水の支援や保健環境の改善など、埋立地周辺の地域社会のための社会貢献も同時に行う。 今回の事業はインドネシアのゴミ問題の解決にも寄与するという点で、現地政府の全面的な支持を受けている。
現代自動車グループ関係者は“インドネシア現地に清浄水素生産拠点を設け、水素モビリティの普及拡散を先導し、さらに地域単位のエネルギー自立と水素社会への転換にも寄与するものと期待している”とし、“国内で成功的に展開している資源循環型水素生産実証事業を海外に拡張した初めての事例であり、意味深い”と述べた。
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