今年もソウル・明洞(ミョンドン)の新世界百貨店本店の外壁が、クリスマスムードを盛り上げる巨大な映像で包まれる。
新世界百貨店は5日、ソウル市中区の本店外壁にあるメディアファサード「新世界スクエア」にて、クリスマス映像を6日午後5시에一般公開すると発表した。映像の放映期間は来年1月31日までで、毎日午後5時から深夜0時まで上映される。
今年の映像は「クリスマスに願いを届ける幻想の旅」をテーマに制作された。約3分40秒のストーリー仕立てで、郵便局を守るクマが願い事を書いた手紙を乗せた気球船で旅立ち、氷の城に到着してクリスマスツリーを完成させる過程を描いている。
今年は立体感を際立たせる映像技術や音楽演出にも一段と磨きがかかっている。錯視原理を活用した「3Dアナモフィック」技法を採用し、クマが画面の外へ飛び出したり、ガラス壁の内側で波が打ち寄せたりするようなダイナミックな演出を実現した。
背景音楽には、ベートーヴェンの交響曲第9番「合唱」第4楽章にクリスマスキャロルの旋律をアレンジした楽曲を使用。オーストリア・ウィーンで録音された60人編成のオーケストラによる重厚な演奏が、映像の世界観を引き立てる。
また、店舗内での体験型イベントも規模を拡大する。今年で3年目を迎える「新世界ホリデーマーケット」は、従来の2店舗から4店舗へと開催地を増やす。先月30日にオープンした江南店に続き、大田(テジョン)新世界アート&サイエンス(13日)、本店(24日)、センタムシティ(27日)の各店で順次開催される。
マーケットでは、クリスマス雑貨やギフト商品、新世界限定アイテムを取り揃えるほか、タロット占いやカリカチュア(似顔絵)といった体験型コンテンツも用意した。自社キャラクター「プービラ(Puuvilla)」を起用した年末マーケティングも展開し、江南店のパミエステーションに特設体験スペースを設けるほか、大田店では開店10周年を記念した「ゴールデン・ウィッシュ・ツリー」を設置する。
年末商戦を巡っては、競合各社も顧客獲得に向けた大規模な空間演出に乗り出している。ロッテ百貨店は本店外壁に電球2万個を設置し、地下鉄・乙支路入口(ウルジロイック)駅からアベニュエルまでの約100メートル区間をきらびやかな光の街路樹通りに仕立てた。現代百貨店は1980〜1990年代のニューヨークのクリスマス街を再現したテーマ空間を主要店舗で展開している。
単なる商品の販売スペースを超え、写真撮影や特別な体験を楽しめる空間創出に力を入れる韓国の百貨店業界。年末の風物詩となった「光の競演」を巡る集客競争は、今年も一段と熱を帯びている。
新世界百貨店のキム・ソンジン営業本部長(副社長)は「新世界スクエアは年末を代表する名所となっているだけに、訪れたお客様に深く心に残る体験を提供したいという思いで今回のクリスマス映像を企画した」と語った。
