韓国の国内製油・石油化学業界の第3四半期(7~9月期)業績の明暗が鮮明になっている。製油各社は強含みの精製マージンと潤滑油事業の好調を背景に最高益を更新した一方、石油化学は上半期の一時的な回復基調が失われ、再び赤字転落の危機に瀕している。
5日の業界関係者の話によると、SKイノベーション、GSカルテックス、S-OIL、HD現代オイルバンクの製油大手4社の第3四半期の製油事業における営業利益は合計で3兆4146億ウォンに達した。
中東地域の地政学的リスクの高まりによる石油製品の供給不足と、高水準の精製マージンが重なった結果だ。中東産原油の生産・輸出の回復が遅れ、石油製品需給が逼迫。製油各社は高水準の精製マージンを維持し、収益性の確保に成功した。
潤滑油事業も業績を大きく押し上げた。GSカルテックスの第3四半期の潤滑油部門の営業利益は前年同期比221%増の4489億ウォンと過去最高を記録。SKイノベーションの潤滑油子会社SKエヌムーブも、営業利益が同593.2%急増の1兆909億ウォンに膨らんだ。中東地域の生産設備稼働停止に伴う供給不足で、潤滑基油のスプレッドが急拡大したためだ。
一方、中東情勢の緊迫化を背景に上半期は黒字を確保していた石油化学部門は、第3四半期に入ってから下落局面に転じた。中東紛争前に安価で調達した原料を投入している期間に製品価格が上昇し、収益性が改善した「ラギング効果(タイムラグによる評価益)」が剥落したためだ。
同日、実績を発表したLG化学は、第3四半期の石化部門で1756億ウォンの営業損失を計上した。原料価格の上昇分が製品販売価格に転嫁されるまでのタイムラグによる「逆ラギング効果」で主要製品のスプレッドが縮小したほか、運賃の上昇やウォン高などが収益の重しとなった。
GSカルテックスも第3四半期の石化部門は売上高が前年同期比26%増の2兆4200億ウォンとなったものの、10億ウォンの営業損失を計上した。
業績発表を控えるロッテケミカルも2000億ウォン台の営業損失が予想されるほか、錦湖(クムホ)石油化学も営業利益が前四半期比約72%減の950億ウォンにとどまる見通しだ。
問題は、石化業界の業績不振が短期的なものではなく、構造的な要因に起因している点にある。中国がエチレンやプロピレンなど基礎油分の生産能力を拡張し続けており、グローバル市場での競争が一段と激化している。構造的な供給過剰の解消は容易ではない状況だ。
業界関係者は「製油業界は中東地域の供給支障により、当面は高い精製マージンを維持する条件が整っているが、石化業界は収益性の回復が容易ではない」と指摘。「(石化業界の)構造調整が遅れるほど企業の負担が増すだけに、政府による積極的な仲介と迅速な事業再編が急務である」と強調した。
亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。
