2026. 10. 19 (月)

財政非常事態の秋美愛京畿道知事、「財政のストロー」消防予算34億ウォン削減

写真=聯合ニュース
[写真=聯合ニュース(17日、秋道知事が富川工場火災で殉職した故キム・ジンソク消防尉の弔問所を訪れた)]

秋美愛(チュ・ミエ)京畿道知事が消防組織を「財政のストロー(吸い管)」と表現して大きな波紋を呼んでいる中、京畿道が老朽化した消防車両の更新予算など計34億5千万ウォンを削減していたことが分かった。消防士の安全や処遇改善が強く求められる中での予算カットに、批判の声が一段と高まっている。

政治権が19日に明らかにしたところによると、秋知事は先月5日に「財政非常事態」を宣言し、既存の事業予算約7,700億ウォンを削減する方針を打ち出した。

当時、秋知事は「道民の生命と安全、弱者保護など不可欠な予算は最後まで守り抜く」と強調していた。しかし、京畿道が道議会に提出した第2回追加補正予算案には、皮肉にも消防分野の予算削減が盛り込まれていた。

具体的には、老朽消防車両の更新予算が26億5千万ウォン減額され、当初103台を調達する計画だったものが78台へと縮小された。調達台数は25台、率にして約24.3%の減少となる。

さらに、専門救急装備の補強予算が4億ウォン、救助装備の補強予算が3億ウォンそれぞれ削減されたほか、殉職した消防公務員を偲ぶ「京畿消防119メモリアルデー」の行事予算1億ウォンは全額カットされた。

先立って今月13日に国会行政安全委員会で行われた京畿道に対する国政監査で、地方財政の負担を釈明していた秋知事は「消防が最も頭の痛い財政のストローのようだ」と発言し、強い批判を浴びた。さらに「人件費だけでも2027年には1兆1千ウォンを食いつぶし、事業費だけでも5千ウォン規模に達する」などと述べ、物議を醸した。

その直後の16日、京畿道富川(プチョン)市の工場火災の現場で消火活動にあたっていたキム・ジンソク消防尉が重傷を負い、翌日殉職するという悲劇が起きた。消防士の安全と処遇問題が最大の焦点となっているタイミングで消防予算の削減事実が明るみに出たことで、秋知事への風当たりは一段と強まった。

秋知事は17日、故キム消防尉の葬儀場を訪れて弔問し、自身の発言について謝罪した。しかし、その際「謝罪を望まれるとのことですので、本当に心を込めて謝罪いたします」と述べたことで、かえって火に油を注ぐ結果となった。

同日午前に国会で開かれた最大野党「国民の力」の最高委員会で、張東赫(チャン・ドンヒョク)代表は「『謝罪を望むから謝る』というのは本当の謝罪ではない」と一蹴。「消防士たちを二度愚弄し、国民をバカにする歴代級の暴言だ」と厳しく糾弾した。

消防財政の健全化という名目の裏で、最前線で命を張る消防組織の予算が削られていた今回の事態。秋知事の相次ぐ失言と不適切な釈明が、政治的な逆風をさらに激化させている。


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