ネパールを襲った未曾有の大洪水から9日目を迎えた4日、中部バグマティ州のトリシュリ3A水力発電所のトンネル内で、絶望視されていた生存者2人が奇跡的に救出された。現地当局が明らかにした。
ネパール軍と警察の合同捜索チームが同日、泥と瓦礫に塞がれた同発電所のトンネル内部を捜索中、奥深くから微かに響く人声を聞きつけて生存者を発見した。救出されたネパール人スタッフ2人のうち1人は手足を動かせない重傷を負っており、もう1人も軽傷を負っているが、直ちに近隣の病院へ搬送され、現在は治療を受けている。発生から200時間以上が経過してからの奇跡的な生還に、現場の捜索隊にはわずかな希望の光が差した。
しかし、その歓声の裏で、依然として重大な安否不明事案が残されている。
事故現場となったトリシュリ3A発電所から約30キロ離れた上流の「アッパー・トリシュリ(UT)-1」水力発電所の建設現場では、韓国人作業員9人が行方不明となっている。現時点でこの韓国人グループに関する新たな救出や安否の情報は入っておらず、現地では軍や警察、救助隊による懸命な捜索が続けられているものの、時間の経過とともに焦燥の色が濃くなっている。
濁流に呑まれた現場では二次災害の危険性も高く、難航する捜索活動の中、さらなる奇跡の報せを待つ家族や関係者の祈りが続いている。
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