ハンファエアロスペース(ハンファエアロ)が韓国製兵器システムとして初めて米国との供給契約を締結し、世界最大の防衛産業市場の攻略に乗り出す。従来の履帯型K9自走砲に続き、車輪型自走砲市場への参入を果たし、製品群をさらに拡大させた。
ハンファエアロは19日、米子会社ハンファディフェンスUSAが米陸軍とK9車輪型自走砲(K9MH)の試作品6門を供給する契約を締結したと明らかにした。韓国製の兵器システムが米本土に導入されるのは今回が初めてとなる。
K9MHは自動化砲塔を搭載した車輪型自走砲である。米陸軍は次期自走砲の導入に向け、今年初めから世界の防衛産業企業を対象に納期、要求性能、現地化コストなどを評価してきたとされる。今後は最大4年間にわたり、米陸軍の作戦運用概念に合わせてK9MHの細部性能や条件を補完し、最終的な量産契約の手続きを進める予定だ。
今回の契約は、ハンファエアロが9年間にわたり米国市場進出を推進してきた末に勝ち取った大きな成果である。同社は2017年の米陸軍協会(AUSA)年次総会でK9の実物を初公開して以降、現地での展示や試験を継続してきた。2022年には米ユマ性能試験場にて米国製砲弾との互換性を実証し、2024年にはノルウェー型K9を用いた米国製「エクスカリバー」精密誘導砲弾の発射にも成功している。
米陸軍が長距離展開に有利な車輪型自走砲の確保へと方針を転換したことを受け、ハンファエアロは2024年末にK9MHの開発に着手した。開発からわずか6カ月で基本・詳細設計を完了し、今年第1四半期には最初の試作品を完成させた。この過程において、防衛事業庁と主要懸案を共有して共同で対応するなど、官民一体となった協力体制も今回の受注を強く後押しした。
ハンファエアロは今後、米国国内における生産基盤とサプライチェーンの構築も強力に推進する方針だ。今年4月にはアラバマ州オペリカの遊休工場を3年間賃借しており、現地での自走砲サプライチェーンに対する投資をさらに拡大していく計画だ。
ハンファエアロの関係者は、「K9自走砲が世界最大の防衛産業市場に参入し、大韓民国の兵器システムが米国を守るという韓米同盟の新たな歴史を刻んだ点に大きな意味がある」とし、「差別化された現地化戦略を通じて、米国においても安定的な生産基盤をしっかりと築いていく」と明らかにした。
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