2026. 07. 27 (月)

基準のない新ファイラー:銀行ごとに異なる定義、融資実績の比較が困難

  • カード・融資履歴から所得基準まで様々

  • 当局は自主性を強調、金融業界は「統計基準が必要」と主張

ソウル市内に設置された主要銀行のATMの様子
ソウル市内に設置された主要銀行のATMの様子。 [写真=聯合ニュース]
銀行ごとに金融履歴不足者、いわゆる『新ファイラー』を分類する基準が異なり、融資実績を客観的に比較することが難しいことが明らかになった。金融当局が共通の集計基準を設けていないため、同じ新ファイラー向けの融資でも銀行ごとに対象や範囲が異なるとの指摘がある。

27日、金賢正(キム・ヒョンジョン)民主党議員の事務所が銀行業界から提出された資料によると、主要銀行の新ファイラー向け融資件数は最近1年間で概ね増加している。

KB国民銀行の新ファイラー向け融資件数は昨年6月の13,718件から今年6月には14,182件に増加した。同期間にNH農協銀行は594,385件から596,053件に増加した。ケイバンクは14,339件から17,208件に、トスバンクは7,722件から10,691件に拡大した。

問題は、銀行ごとに新ファイラーを分類する基準が異なることである。金融当局が共通基準を示さない中、各銀行が独自の基準に基づいて対象顧客を決定し、実績を集計している。

KB国民銀行とNH農協銀行は、最近2年間にクレジットカード利用履歴がなく、最近3年間に新規融資履歴がない借り手を新ファイラーと分類している。一方、ケイバンクは初めて発行され、現在まで解約していないクレジットカードの発行期間が1年未満の顧客を新ファイラーと見なす。

トスバンクは最近1年間にカード・融資利用実績がないか、カード・融資を初めて利用してから6か月以内の顧客を基準としている。ウリ銀行は所得履歴がない若年層の中で信用度が低い脆弱層を新ファイラーと分類している。

銀行ごとの基準の違いは融資件数にも如実に表れている。農協銀行の新ファイラー向け融資件数は59万件を超えるが、国民銀行やインターネット銀行は1万件前後にとどまっている。営業規模や顧客構成の違いもあるが、各銀行が新ファイラーの範囲を異なって設定した影響が大きいとの分析がある。

このため、現在の数値だけではどの銀行が金融履歴不足の顧客に対して融資をより積極的に供給したかを判断することが難しいとの指摘がある。集計対象が異なる状況では、融資件数を単純に比較すること自体が大きな意味を持たないからである。

金融履歴が不足しているからといって、すべてが脆弱層に該当するわけではない。社会人や若年層だけでなく、所得や資産が十分で最近カードや融資を利用していない顧客も銀行の基準により新ファイラーに含まれる可能性がある。新ファイラー向け融資件数をすぐに金融脆弱層支援の成果と見ることが難しい理由である。

金融業界では、銀行ごとの信用評価や商品運用を一律に統一する必要はないが、実績を比較するための最低限の共通基準は必要だと主張している。カード・融資利用期間や保有信用情報、年齢・所得など基本的な分類項目は一定の水準で揃えるべきだという。

共通基準がなければ、銀行が実績を増やしやすい顧客を新ファイラーとして広く分類したり、逆に対象範囲を過度に狭く設定する可能性もある。この場合、融資件数は増えても、実際にどの顧客に資金が供給されたのかを把握することが難しくなる。

金融業界はこれまで金融当局に新ファイラーの共通定義と集計基準を設けるよう要請してきた。しかし、金融当局は詳細基準を定めると銀行の信用評価や営業の自主性を侵害する恐れがあるため、慎重な態度を示していると伝えられている。

金融業界関係者は「銀行ごとに新ファイラーの定義が異なるため、現在の統計だけでは支援実績を比較することが難しい」とし、「信用評価や商品運用は銀行の自主に任せても、対外的に実績を公開する際には最低限同じ基準を適用すべきだ」と述べた。




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