2026. 07. 26 (日)

サウジアラビアは許可され、韓国は許可されない…アメリカの核に対する二重基準

アメリカとサウジアラビア
アメリカとサウジアラビア [写真=ゲッティイメージバンク]

国際政治は原則より国益が優先される。最近、アメリカがサウジアラビアとのウラン濃縮を含む原子力協力を拡大する動きは、これを再確認させるものである。核不拡散を国際秩序の核心原則として強調してきたアメリカが、商業用原発を持たないサウジと原子力協力の扉を広げるのは単なるエネルギー政策ではない。中国の中東における影響力を抑制し、サウジをアメリカ中心の安全秩序に結びつけるための戦略的選択である。不拡散原則よりも地政学的理解が優先される行動である。

韓国は1970年代の朴正煕政権時代の核武装論争以降、半世紀以上にわたりアメリカが主導する核不拡散体制を誠実に守ってきた。核拡散防止条約(NPT)を忠実に履行し、韓米原子力協定に基づき使用済み核燃料の再処理やウラン濃縮など核燃料サイクル技術においても多くの制約を受け入れてきた。世界最高水準の原発設計・建設・運営能力を持ちながら、同盟の信頼を優先し、自ら行動の範囲を制限してきたのである。

韓国は世界が認める原発強国に成長した。アラブ首長国連邦(UAE)のバラカ原発を成功裏に竣工し、ヨーロッパの新規原発市場でも競争力を証明している。50年以上の原発運営経験と国際原子力機関(IAEA)が認める透明な安全管理体制は、我が国の原発産業の最大の資産である。世界的にも模範的な不拡散国家として評価されている理由である。

サウジはまだ原発運営経験がなく、核武装の可能性を示唆する発言で国際社会の懸念を呼んだこともある。それにもかかわらず、アメリカは中国の抑制と中東秩序の再編という戦略的必要性の前で原子力協力の扉を広げている。特に、中国が原発とインフラを前面に出して中東における影響力を拡大する状況で、サウジを逃すことはできないとの判断が大きく作用しているようだ。アメリカにとって現実的な選択であるが、明らかになった事実は国際政治が原則だけで動かないということである。国益がかかると原則も解釈も変わる。

我々の認識も問題である。原発は発電所を建設する産業を超え、人工知能(AI)データセンター時代の電力供給、小型モジュール原発(SMR)、核燃料サイクル、原発解体事業まで国家競争力を左右する戦略産業となった。世界最高水準の技術力を持つ韓国が過去の枠にこだわる必要はない。依然として『同盟だからいつかは認めてくれるだろう』という期待にとどまっているのではないかと振り返る必要がある。

今回の変化は安全保障の観点でも少なからぬ意味を持つ。北朝鮮の核・ミサイル能力が高度化する中で、原子力推進潜水艦の確保の必要性が継続的に提起されてきた。原潜は核兵器ではなく、長期間の潜航と遠距離作戦が可能な戦略資産である。国際不拡散体制と韓米同盟を尊重する範囲内で慎重にアプローチすべきだが、アメリカがサウジには柔軟なアプローチを試みながら韓国には過去の基準を持ち出すのは説得力に欠ける。

不拡散原則を遵守することと、時代の変化に過度な制約をそのまま受け入れることは別問題である。これまで築いてきた信頼と世界最高水準の技術力に見合った合理的な待遇を要求すべきである。韓米原子力協定の運用方式も再検討する必要がある。同盟は一方の犠牲の上に持続するものではない。アメリカが国益に応じて原則を柔軟に適用するのであれば、韓国も国益を中心にした原子力戦略をより積極的に展開すべきである。それが成熟した同盟の姿であり、急変する国際秩序の中で我々が選択すべき現実的な道である。





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