2026. 07. 09 (木)

検察の補完捜査権廃止に対する大検・法務省の反対意見

  • 「70年の司法の根幹を揺るがす拙速な立法...事件のピンポンで国民の被害を懸念」

  • 警察の不送致権を批判し「全件送致制度」の再導入を要求

金敏錫国務総理は25日、検察の補完捜査権廃止を政府の基本的な立場として最終的に整理したと述べた。写真はこの日、ソウル・瑞草洞の大検察庁の様子。
金敏錫国務総理は25日、「検察の補完捜査権廃止を政府の基本的な立場として最終的に整理した」と述べた。写真はこの日、ソウル・瑞草洞の大検察庁の様子。[写真=聯合ニュース]


政府・与党が検察の補完捜査権廃止を推進する中、大検察庁と法務省が国会に対して事実上の反対意見を提出した。

8日、法曹界によると、大検察庁は国会の意見要請に応じて法務省を通じてこの内容の検討意見書を提出した。

大検は意見書で「検察の補完捜査は国民の基本権を保護し、無実の被害者が出ないようにする核心的な責務であり、司法の統制の効果的な手段である」とし、存続の必要性を強く主張した。

特に大検は、与党が改正案の名分として掲げた『捜査・起訴の分離』の原則を正面から反論した。検察の補完捜査は警察が送致した事件の起訴の可否を判断するために補足的に行われるものであり、分離の趣旨に反しないばかりか、むしろ充実した公訴維持のために必須であるとの立場を示した。

もし検察の直接補完捜査を禁止し、『補完捜査要求』のみを可能にする場合、実務上深刻な副作用が伴うとの懸念も示した。

大検は「補完捜査は警察の捜査の遅延や誤りを正す最も迅速な手段であり、これを認めなければ検察・警察間のいわゆる『事件ピンポン』が発生し、最終的にはその被害が無実の国民に戻ることになる」と主張した。

また、大検は改正案に含まれる『補完捜査要求不履行時の職務排除条項』も実効性が低いと判断した。

改正案は警察が正当な理由なく要求に従わない場合、検察が交替を要求できるようにしたが、例外事由が過度に包括的であるため、両機関の意見対立時に事件処理が不可能になる可能性があるとの分析が法曹界の一部から出ている。

さらに、大検は現行の検察・警察の捜査権調整の核心である警察の『不送致決定権』を廃止し、すべての事件を検察に送致する『全件送致制度』を再導入すべきだと主張した。これは起訴と不起訴が表裏一体であるため、外部準司法機関である検察がすべての捜査結果の適法性を統制すべきだという論理である。

加えて、大検は司法警察官に捜査終了権を与えることについても『確証バイアス』や『自己正当化』のリスクを生むとして明確に反対した。

また、大検は一般市民で構成される『公訴審議委員会』の設置案についても懸念を表明した。審議委員が裁判結果について何の法的責任も負わないため、『権限と責任の不一致』という構造的問題が生じるという理由を挙げた。

法務省も大検の基調に力を加えた。法務省は国会に提出した意見書で「補完捜査が廃止されれば、国民の人権保護や犯罪被害者の救済に支障が生じる可能性がある」とし、大検と意見を同じくした。

法務省はこのほかにも、検察の令状執行指揮権廃止に伴う実務的混乱、押収捜索の事前審問導入時の捜査の密行性の妨害問題などを指摘し、慎重な立法を国会に促した。





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