2026. 06. 23 (火)

40年ぶりの円安目前…根本原因はドル高、日本当局の介入も効果薄

  • ニューヨーク市場で一時161.93円、2024年の安値に迫る…ドル指数は1年1ヶ月ぶりの高値

23日、東京のある証券会社に設置された電光掲示板で株価指数と円相場が表示されている。写真AP・聯合ニュース
23日、東京のある証券会社に設置された電光掲示板で株価指数と円相場が表示されている。[写真=AP・聯合ニュース]


円の価値がドル当たり162円近くまで下落し、39年ぶりの最低水準に迫っている。22日、ニューヨーク外国為替市場では、円相場が一時ドル当たり161.93円まで上昇し、日本政府と日本銀行が円買い介入を行った2024年7月の高値(161.96円)に迫った。この水準を超えると、円の価値は1986年12月以来約40年ぶりの最低水準に落ち込むことになる。

日本経済新聞(ニッケイ)によると、アメリカ東部時間22日のニューヨーク市場で円は6営業日連続で下落し、ドル当たり161.55〜65円で取引を終えた。日本の金融市場が3日連続で休場に入る前の18日の終値より0.25円高い水準である。円相場は一時161.93円まで上昇したが、片山さつき財務大臣と米国のベーセント財務長官がオンライン会談を行ったとの報道が伝わると急落し、一時161.06円まで下がった。市場では、日本当局が小規模な円買い介入を行ったか、介入の前段階にあたる「レートチェック(為替調査)」を実施したのではないかとの見方も浮上した。

161.96円は日本当局にとって事実上の防衛線である。この水準を超えると、チャート上で次の抵抗線が明確に見えなくなる。円相場がこの水準に留まっていた1986年は、前年のプラザ合意を契機に円の価値が急速に上昇していた局面であった。そのため、市場参加者はこの水準付近で日本当局の介入可能性に敏感に反応する。

片山財務大臣は23日午前、財務省で記者団に対し、22日夜にベーセント長官とオンライン会談を行い、世界金融市場と中東情勢について意見を交わしたと明らかにした。為替介入について協議したかとの質問には、「日米間で必要であればいつでも断固たる措置を講じることで合意している」と述べ、「その点については全く揺るがない」と語った。前日の会見で「具体的な言及は控える」と述べていたことと比較すると、介入を示唆する警戒水準を一段と引き上げた。
 

ドル高


片山財務大臣が介入警告の水準を引き上げたが、円の反発は限定的であった。日本時間23日、東京外国為替市場で円はドル当たり161円台中盤での動きを見せた。当局の介入を意識した円買い・ドル売りが出る一方で、日米金利差が縮まらないとの見方から円売り・ドル買いも同時に行われたとニッケイは報じた。円売りが続く背景には、日本国内よりもアメリカ側の要因が影響している。

主要通貨に対するドルの価値を示すアメリカのインターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数(DXY)は、22日101を超え、2025年5月以来1年1ヶ月ぶりの高値を記録した。ニッケイはこれを、中東情勢の不安に基づく「有事のドル買い」ではなく、アメリカ経済の楽観論と金利引き上げ観測を背景にした「平時のドル買い」が広がる局面と診断した。

ドル高を支えているのはアメリカの金利引き上げ観測である。連邦準備制度(FRB)は先週公表した政策金利の見通しで、年内の引き上げ可能性を示唆した。米金利先物市場で政策金利を測る「フェドウォッチ」では、FRBが年内に一度以上引き上げる確率が22日夕方90%に迫り、1週間前(60%未満)より大幅に上昇した。同日、アメリカの長期金利が上昇し、日米金利差拡大観測が円売り・ドル買いにつながった。

これにより、市場の注目は25日に発表される5月のアメリカ個人消費支出(PCE)物価指数に集まっている。連邦準備制度が重視するこの指標で、エネルギー・食品を除いたコア指数が予想より高ければ、金利引き上げの見通しが高まり、ドル高と円安圧力が再び強まる可能性がある。ショーン・オズボーン・スコシアキャピタル上級為替戦略家は、「コア指数が緩やかに上昇し、ドル高を支えるだろう」と述べた。

一方、日本側の金利は緩やかに動いている。日本銀行は16日の金融政策決定会合で政策金利を1%に引き上げた。内田信一副総裁は「金利引き上げは続けていく」との立場を示したが、市場では追加引き上げが半年に一度程度の緩やかなペースにとどまるとの見方が多い。アメリカで追加引き上げの可能性が高まる中、日米金利差がさらに広がるとの予測が円安を再び促進している。

日本当局はすでに大規模な介入を行ったことがある。4月28日から5月27日までに11兆円を超える円買い介入を実施したが、現在の為替レートは4月30日の介入直前よりもむしろ円安水準にとどまっている。片山財務大臣が「断固たる措置」を繰り返し強調し警戒水準を引き上げたが、ニッケイは今回の円安の根本原因がアメリカの金利引き上げ観測とドル高にあるため、日本が「平時のドル高」という波に正面から立ち向かう厳しい状況に置かれていると見ている。橋本雅史国際通貨研究所上席研究員も、日本が円安のために経済危機に陥っている状況ではないため、日米協調介入のハードルは高いと考えている。





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