2026. 06. 17 (水)

[中東戦争 深読み①] 106日戦争の終結、停戦は世界秩序をどう変えるのか

트럼프 미국 대통령왼쪽과 모즈타바 하메네이 이란 최고지도자사진AP·AFP 연합뉴스
[写真=AP·AFP 聯合ニュース]

2026年6月15日は、中東現代史の一つの転換点として記録される可能性が高い。この日、ドナルド・トランプ米大統領は、米国とイランの停戦交渉が最終合意に達したと発表した。イラン政府と仲介国パキスタンもこれを正式に確認し、双方は19日にスイスで停戦に関する覚書(MOU)に署名する予定だ。2月28日、米国とイスラエルがイランの核施設および軍事施設への大規模空爆を開始してから106日間続いた戦争は、事実上の終結を迎えた。
 
106日という期間は短いようで長い。しかしその106日は、数十年にわたり続いてきた米国とイランの敵対関係、イスラエルの安全保障不安、中東の宗派対立、国際エネルギー秩序、そして米中覇権競争が一度に衝突した時間でもあった。この戦争は単なる軍事衝突ではない。21世紀の国際政治が抱える矛盾が凝縮された地政学的衝突だった。戦争は終わった。しかし歴史はこれから始まる。銃声が止んだ後にどのような秩序が築かれるのか。その結果によって、今回の戦争の真の勝者と敗者が決まることになる。
 
106日戦争はどのように始まり、どのように終わったのか
 
今回の戦争の直接的な契機は、米国とイスラエルによる先制攻撃だった。米国とイスラエルは、イランが事実上、核兵器保有直前の段階に達したと判断した。国際原子力機関(IAEA)の報告や欧米情報機関の分析は、イランが高濃縮ウランを相当量確保していると指摘していた。イスラエルの立場から見れば選択肢は限られていた。イランが核兵器を保有すれば、中東の戦略的均衡は根底から崩れる。建国以来、周辺の敵対国に囲まれてきたイスラエルにとって、イランの核武装は安全保障問題を超えた国家存亡の問題だった。
 
トランプ政権もまた、イランの核開発をこれ以上放置できないと判断した。「イランの核武装は絶対に容認しない」という立場を維持してきた米国は、最終的にイスラエルとともに大規模空爆に踏み切った。しかし、イランは予想されたようには崩れなかった。正面衝突ではなく、非対称戦争を選択したのである。長距離ミサイル、無人機(ドローン)、海上封鎖、親イラン武装勢力による代理攻撃が続いた。レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、シリアの親イラン勢力、イラクのシーア派民兵組織が動き、戦線は中東全域へ拡大した。
 
世界は緊張した。特にホルムズ海峡が事実上機能不全に陥ると、原油価格は急騰し、金融市場は不安定化した。世界の原油輸送量の2割以上が通過する海峡が揺らげば、アジア経済全体が影響を受ける。だが時間の経過とともに、米国もイランもイスラエルも戦争の限界を認識し始めた。米国はイラン体制を崩壊させることができず、イランは米国を中東から追い出せなかった。イスラエルも完全な安全保障を手にすることはできなかった。最終的に三者は、戦争を続けるコストが平和を模索するコストをはるかに上回るという現実を認めざるを得なかった。
 
ネタニヤフ氏の計算 勝利と負担の間で
 

今回の戦争を語る上で、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相の存在は欠かせない。ネタニヤフ氏は長年にわたり最も強硬な対イラン路線を掲げてきた指導者である。「イランの核武装は第二のホロコーストを招く可能性がある」と警告し続けてきた。
 
実際、今回の戦争でイスラエルは一定の成果を得た。イランの核施設や軍事インフラは大きな打撃を受け、中東各地の親イラン勢力も弱体化した。しかし、それは完全な勝利ではなかった。イスラエルは巨額の軍事費を支出し、観光や投資も冷え込んだ。国民の間では終わりの見えない戦争への疲労感が広がり始めた。国民が望むのは永遠の戦争ではなく、安定した日常である。その結果、ネタニヤフ氏は現実を選んだ。核放棄と国際監視体制を前提とする合意であれば受け入れる方向へと軌道修正したのである。
 
トランプ氏の真の標的はイランではなく中国
 

今回の停戦を理解する最大の鍵は中国にある。表面的には米国とイランの戦争だが、米国の戦略家たちの視線は中国に向けられていた。現在の米国の国家戦略の中心は中東ではなくインド太平洋地域である。人工知能(AI)、半導体、量子技術、宇宙産業、電気自動車、レアアース供給網など、ほぼすべての戦略分野で米中競争が繰り広げられている。
 
トランプ政権にとって、中東戦争の長期化は戦略的悪夢だった。軍事力、外交力、財政資源が中東に拘束されれば、中国への対応に集中できなくなるからだ。その意味で今回の停戦は単なる和平合意ではなく、米国の戦略的再配置と見ることができる。中東問題を一定程度整理し、インド太平洋へ重心を移そうとする動きである。米国はもはや石油よりも半導体を重視する時代に入った。トランプ氏の停戦決断は、その時代変化を象徴する場面だった。
 
ペルシャ文明の継承者としてのイラン
 

西側諸国はしばしばイランを単なる神権国家として捉える。しかし、それだけではイランを理解したことにはならない。イランはペルシャ文明の後継国家である。紀元前6世紀、キュロス大王が築いたアケメネス朝以来、ペルシャは人類史上有数の文明を築いた。キュロス大王は、バビロン捕囚からユダヤ人を解放した統治者としても知られ、今日でも寛容と包摂の象徴とされる。
 
ペルシャ人は強い自尊心と歴史意識を持つ。彼らは自らをアラブ世界とは異なる存在と認識している。言語も文化も歴史的アイデンティティーも異なる。今回の戦争でイランが最後まで持ちこたえた背景には、軍事力だけでなく、この文明的自負があった。イランは敗北を認めるより苦難に耐えることを選ぶ国である。数千年にわたり外敵の侵攻を経験する中で培われた忍耐と抵抗の精神が存在する。だからこそ米国も最終的に体制転換という目標を断念した。イランは軍事的圧力を加えることはできても、容易に屈服させることのできる国ではないという現実を再認識したのである。
 
戦争より難しいのは平和
 
人類は戦争を繰り返してきた。第1次世界大戦、第2次世界大戦、朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争、イラク戦争、ウクライナ戦争、そして今回のイラン戦争。歴史は人間の破壊衝動を何度も示してきた。しかし文明を発展させてきたのは戦争ではなく平和だった。戦争は都市を破壊するが、平和は都市を築く。戦争は人を殺すが、平和は人を生かす。戦争は憎悪を増幅させるが、平和は未来を創る。
 
今回の106日戦争は多くの教訓を残した。米国は力だけでは中東を変えられないことを学び、イランは抵抗だけでは繁栄を得られないことを学んだ。イスラエルは軍事力だけでは永続的な安全を確保できないことを学んだ。そして三者は再び交渉のテーブルに戻った。それが国際政治の本質である。戦争は交渉が失敗した時に始まり、交渉は戦争が失敗した時に再び始まる。
 
6月19日にスイスで予定される署名式は単なる外交行事ではない。それは106日間に及んだ戦争の終結であり、新たな中東秩序の出発点でもある。歴史はいま、中東で新たなページをめくろうとしている。そのページが平和の章となるのか、それとも新たな対立の序章となるのかは、まだ分からない。
 
ただ一つ確かなことがある。106日間にわたって響き続けた銃声と爆撃音は、いま静まりつつある。そして人類は再び、戦争ではなく平和を選ぶ機会を手にしているのである。

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