起亜が目的基盤車両(PBV)専用工場である「華城(ファソン)エボプラント(EVO Plant)」で、年間25万台規模の未来型PBV生産ハブの構築に乗り出す。
起亜は14日、京畿道華城市にあるオートランド華城で、「エボプラントEast」の竣工式と「エボプラントWest」の起工式を開催した。
起亜は華城エボプラントEastとWest、コンバージョンセンターなどの造成のため、サッカー場42つの大きさである30万375㎡(約9万864坪)の敷地を確保し、施設投資と研究開発(R&D)費用として約4兆ウォンを投入する。
これにより、起亜は年間25万台のPBV車種を生産し、国内外に供給するなど、華城エボプラントをPBVの中核拠点として活用する予定だ。
起亜のソン・ホソン社長は“軽商用車(LCV)市場の電動化転換を機会とし、PBVを未来の核心事業として推進している”とし、“政府の電気自動車支援政策と連携し、2026年から2030年までグローバル市場で生産予定の起亜電気自動車451万台のうち、58%に達する263万台を国内で生産するなど、国家産業の競争力強化に貢献する”と述べた。
エボプラントは、「進化」を意味する「エボリューション(Evolution)」と「工場」を意味する「プラント(Plant)」を組み合わせた名前で、進化と革新を追求し、新しいモビリティ環境を先導するブランドに生まれ変わるという意志を込めている。
華城エボプラントは未来革新製造技術を大挙適用し、炭素排出を最小化し、△自動化 △エコ △作業者親和的というキーワードを基盤に工程別に特性を付与した。
エボプラントには自動化および情報化製造ソリューションを基に、人間にやさしいスマート技術を適用した現代自・起亜のスマートファクトリーブランドである「E-FOREST」が適用され、リアルタイム工場運営および品質管理ができるように設計された。
車体工程の場合、無人運搬車両(AGV)などが導入されたスマート物流システムを導入した。 塗装工程は、炭素と有害物質を低減する乾式ブースの運営などを通じ、炭素排出量を従来の工場に比べて約20%減らすように設計された。
組立工程は既存に活用されるコンベヤーベルト生産方式とそれぞれ異なるモビリティを同時に製作できる「セル(Cell)」生産方式を全て活用し、多様で柔軟な車種生産が可能であり、位置基盤自動化機器であるスマートタグ、誤作業防止仕様情報指示モニター、重量物装着など危険工程のための自動化新技術、低騒音設備適用などを適用し、作業者親和的な現場に生まれ変わるようにした。
今回竣工したEastは9万9976㎡(約3万243坪)の敷地に建設され、△パッシンジャー △カーゴ △シャシーキャップ △交通弱者の移動便宜性のための車椅子用車両(WAV)モデルなどのPV5を年間10万台水準で生産する。
2027年に稼働予定のWestは13万6671平方メートル(約4万1343坪)規模の敷地に建てられ、PV7をはじめとする起亜の大型PBVモデルを年間15万台ほど生産する予定だ。
起亜はパートナー会社と共に特化モデルを開発するPBVコンバージョンセンターも運営する。 PBVコンバージョンセンターは6万3728平方メートル(約1万9278坪)規模の敷地に造成された。 PV5を活用したオープンベッド、塔車、キャンプ用車両など、様々な特化コンバージョンモデルを製作する。 今後、PV7などを活用した後続のコンバージョンモデルも開発および生産する予定だ。
コンバージョンセンターは起亜PBVモデルのビジネス展開のための前哨基地として活用され、パートナーとの協業を通じて品質向上および多様な対応体系を構築することにより、PBV基盤産業競争力強化と同伴成長を図るPBV生態系を構築するものと期待される。
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