![[写真=HD現代]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/06/19/20250619113953509491.jpg)
HD現代が脱炭素時代を迎え、クルーズ船に適用する燃料電池技術の開発に乗り出す。
HD現代は最近、系列会社であるHD韓国造船海洋とHDヨーロッパ研究センター、HDハイドロジェンがノルウェー船級(DNV)、ドイツ代表クルーズ船会社のTUI Cruisesと共に、「固体酸化物燃料電池(SOFC)システムのクルーズ船適用のための共同開発プロジェクト(JDP)」に着手したと19日、明らかにした。
SOFCは天然ガス、アンモニアなどから生成された水素を酸素と反応させ、電気を生産する高効率燃料電池だ。 燃焼過程なしに電気を生産し、炭素や汚染物質の排出を大幅に減らすことができ、従来の発電用エンジンに比べて効率が高い。 特に、騒音と振動が少なく、発電効率が高く、電力消耗が大きいクルーズ船に適した発電方式と評価されている。
HD現代はエコ規制が厳しく、該当船舶の需要が高い欧州市場攻略のため、クルーズ船に適用可能なSOFC技術を開発し、グローバル市場での競争力を確保する方針だ。
グローバル市場調査機関のグランドビュー・リサーチによると、全世界のSOFC市場規模はクリーンエネルギーに対する需要および投資増加で、2030年までに年平均40.7%ずつ成長し、約71億2400万ドル(約9兆8133億ウォン)に達するものと予想されている。
HD韓国造船海洋とHD欧州研究センターは第一段階として、今年6月から来年2月までの約8ヵ月間、SOFCシステムを実際のクルーズ船に適用するための安全設計基準などを確立する。 HD韓国造船海洋の水素燃料電池系列会社であるHDハイドロジェンは、独自開発したSOFCシステムの主要データを基盤に、多様な運航環境での性能を分析する予定だ。
これと共に、ノルウェー船級は設計初期段階から船級認証基準に符合する構造的安全性と規制適合性を確保し、TUI CruisesはSOFCシステムを適用できるクルーズ船データと実際の船舶適用のための設置要件と運航要求事項などを共有する計画だ。
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