韓国最大野党『共に民主党』は18日、ソウルで全国党員大会を開き、党代表に李在明(イジェミョン)氏を再選出した。同党系列の政党の代表が再任を果たしたのは1995年から2000年にかけて新政治国民会議の総裁を務めた金大中(キム・デジュン)元大統領以来となる。
李氏は党員投票などを合わせて85・40%の得票を得て圧勝した。李氏は選出後の演説で、尹政権下での北朝鮮との関係悪化を念頭に「戦争の脅威を脱し、共同繁栄の道を模索する」と強調し、「政治を生かして国民に希望を与えなければならない」と述べた。
また「政権の不正のため経済、外交、安全保障、民主主義、すべての分野で国が退行している」と現政権の政策を非難しながらも尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領や与党『国民の力』の韓東勲(ハンドンフン)代表との会談を提案した。
4月の総選挙で党を大勝に導いた李氏が2027年の次回大統領選挙に向けて政治的地位をさらに固めたことになった中、公職選挙法違反罪などで複数の裁判を抱えており「司法リスク」も指摘される。
李氏は、ソウル郊外・京畿道城南市の市長だった時代の都市開発事業を巡る不正疑惑や選挙中の虚偽事実の公表疑惑、偽証教唆疑惑など4件で起訴されている。
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