昨年、韓国の電子商取引規模227兆ウォン···「過去最高」にも企業の赤字拡大

写真=聯合ニュース
[写真=聯合ニュース(25日、ソウル江南区のティモン本社前で払い戻しを要求している被害者たち)]

Qoo10(キューテン)グループのティモン(Tmon)・ウィメフ(wemakeprice)の販売者代金精算遅延事態が韓国のEコマース業界全般に対する不安を高めている。過度な出血競争の長期化で収益を出しにくい構造になり、企業の慢性赤字構造が続いているためだ。

25日、流通業界によると、キューテングループの精算遅延事態は予想されたことだという分析が出ている。シンガポール基盤のEコマース企業キューテンがティモン・ウィメフ・インターパークコマースを買収し、韓国のEコマース市場で占有率4位に急浮上したものの、赤字を免れなかったという指摘だ。

一部では過熱する出血競争の中で差別的戦略を用意できない企業は存続が難しくなりかねないと憂慮した。ユーチューブ、ティックトックなど社会関係網サービス(SNS)企業も新しい流通チャンネルに浮上し、当日配送、生鮮食品、直購のように差別化されたサービスを提供する韓国内のEコマース企業だけが生存可能な時代が来るということだ。

キューテングループは韓国内のEコマース市場でプラットフォームを買収することだけに集中し、差別点を模索できず、ティモンとウィメフが慢性的な赤字構造を抜け出すことができなかった原因となった。

問題は、今回のティモン・ウィメフの精算遅延事態による消費者の不安が他のEコマース企業にも拡散していることだ。

昨年、韓国のEコマース規模は227兆ウォン台に達し、歴代最大値を記録したが、一部のEコマース企業を除いて持続的な赤字構造を見せている。

2009年に設立したGマーケットは、新世界グループが2021年に企業を買収した後、毎年赤字を続けている。SSGドットコムは2018年の物的分割以後、引き続き赤字を記録しており、 昨年は初めて以前より売上高が減少するマイナス成長を見せた。

ロッテショッピングのEコマース事業部門であるロッテオン(LOTTE ON)は、2020年発足後、毎年1000億ウォン前後の赤字を出し、累積赤字が5100億ウォンを超えた。11番街も2020年以後、赤字が続いている状況だ。

韓国のEコマース市場は今後、市場占有率1位に上がったクーパンと、超低価格攻勢で攻撃的なマーケティングを継続する中国Eコマース(Cコマース)企業のアリエクスプレス・テムの「ニ強」構図に再編されるのではないかという観測も出ている。

アプリケーション(アプリ)・リテール分析サービスであるワイズアプリ・リテール・グッズが発表した先月の韓国内総合モールアプリ順位は、1位がクーパン(3129万人)、2位がアリエクスプレス(837万人)、3位がテム(823万人)、4位が11番街(712万人)、5位がGマーケット(497万人)の順だった。6位は437万人のティモン、7位は432万人のウィメフが占めた。

淑明女子大経営学部のソ・ヨング教授は「精算遅延事態が早く解決されなければ、消費者が中国Eコマースに離脱する可能性がある」として「ニ極化現象が固着すれば、他のEコマース企業が消える危機に置かれる恐れがある」と述べた。
 
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>
기사 이미지 확대 보기
경북 포항시 경북 포항시
닫기