![[写真=LGイノテック]](https://image.ajunews.com/content/image/2023/12/18/20231218115700185272.jpg)
LGイノテックがこれまで蓄積された無線通信技術の力量を基に、電気自動車部品市場で領域を広げる。
LGイノテックは17日、電気自動車の必須部品である無線バッテリー管理システム(BMS)の開発に成功したと明らかにした。 これはバッテリー電圧、電流、温度などをリアルタイムでモニタリングし、バッテリー性能と寿命を最適化する制御システムだ。
無線BMSの最大の強みは車両軽量化だ。 有線BMSとつながっていたケーブルを取り出すと、車の重さが30~90kg減少する。 数十本に達していたケーブルとコネクタがなくなり、バッテリーパックの重さはもちろん、体積まで減らすことができる。
バッテリーパックの余裕スペースを10~15%追加確保し、バッテリー容量も増やすことができるようになる。 電気自動車の走行距離を増加させることができるという意味だ。 実際、無線BMSを適用すると、電気自動車の走行距離が最大50kmまで伸びる。 また、バッテリー設計の柔軟性が強化された点も無線BMSの長所に挙げられる。
これと共に、製品の信頼性も一層高まった。 車両振動などによるケーブル、コネクタ欠陥の発生がなくなるためだ。 また、複雑なケーブル連結のため、手作業で進めていた有線バッテリーパック組立作業をロボットで自動化できるようになり、コスト削減効果まで得ることができる。
今回無線BMSを開発できたのは、無線通信技術の力量が後押しされたためだというのが会社側の説明だ。 1980年代、無線周波数(RF)モジュレータを皮切りに、ブルートゥースモジュールなどを開発し、独歩的な無線通信技術力を確保してきた。
本格的な量産は来年開始する予定だ。 LGイノテックは来年のCES 2024で無線BMSを展示する。 国内外の主要完成車メーカーを対象にプロモーション活動を積極的に推進し、市場先取りに拍車をかける。
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