ポスコが世界で初めて独自開発および商業化に成功した高マンガン鋼が、米国石油協会(API)から陸上貯蔵タンク国際コードであるAPI 620登録を承認されたと11日、明らかにした。
API 620は陸上LNG貯蔵タンクの製作に適用される国際コードで、韓国独自開発素材がAPI 620コードに登載されたのは高マンガン鋼が初めてだ。 今回、ポスコの高マンガン鋼がAPI会議で全会一致で国際コードに登録されたことで、グローバル市場進出を本格化できるようになった。
ポスコは2008年、国際環境規制の強化を受け、エコエネルギーとしてのLNG需要が持続的に増加するものと予想し、LNG貯蔵および運送のための素材市場での競争力確保のため、高マンガン鋼開発に着手し、5年後の2013年に量産技術を確保した。
高マンガン鋼は-196℃の極低温でも優秀な機械的特性を示すだけでなく、競争素材であるニッケル合金、ステンレス鋼などに比べて価格競争力に優れた長所がある。
高マンガン鋼は産業通商資源省および韓国ガス安全公社との協力を通じ、極低温貯蔵タンクとしての安定性検証のために実証タンクを製作し、約1000回以上のLNG充填および空け試験をはじめとする多様な性能試験を遂行した。
これを基に、光陽(グァンヤン)LNGターミナル内の20万㎥規模の5号機貯蔵タンク内槽に高マンガン鋼を適用することで、安定性をもう一度立証した。 現在、高マンガン鋼を適用した6号機タンクが建設中であり、今後も高マンガン鋼の適用を持続拡大していく予定だ。
また、ポスコは今後もエコエネルギー素材としての高マンガン鋼需要が持続的に増加するものと判断し、素材供給だけでなく、これまで持続的な研究開発を土台に確保した高マンガン鋼適用タンクの施工および検査技術などを活用し、国内外の陸上LNG貯蔵タンクプロジェクト受注に積極的に参加する計画だ。
<亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。>