LGユープラスは超精密測位技術を自律走行及びスマート港湾に拡大すると11日、明かにした。
U+超精密測位サービスは、移動する端末の位置情報をセンチメートル(cm)単位で確認できるソリューションで、今年3月から企業顧客を対象に提供している。
「GPS」として知られた既存のGNSS(グローバル衛星航法システム)方式は衛星情報だけを利用するため、電離層と対流圏を通過する際、電波遅延で最大数十メートル(m)の誤差が発生するが、U+超精密測位サービスはRTK(リアルタイム移動測位)技術を活用し、これをcm単位で補正する。
RTK技術は△緯度·経度·高度など絶対位置に対する値で基準点の役割をする「基準局」 △基準局の絶対位置値と衛星を通じて測定した基準局の位置値を比較して補正情報を生成する「RTKサーバー」 △衛星が測定した端末の位置値にRTKサーバーが生成した補正情報を計算し、cm単位測位を行う「RTK受信機」で構成された。
基準局は正確な位置のための補正情報を生成する際に活用されるため、基準局が多ければ多いほど、より正確な超精密測位情報を得ることができる。
LGユープラスは、超精密測位サービスが未来の成長産業になるものと予想し、昨年11月から韓国通信会社で初めて基準局を独自構築した。 先月末基準で、計57ヵ所の構築を完了した。 国土地理情報院の基準局75ヵ所とも連動し、計132ヵ所の基準局を基盤に、全国カバレッジを提供する。 これは韓国通信会社の中で最も多い水準だ。
LGユープラスは4月、ボイスキャディー製造企業のVCと共に、ゴルフ機器に超精密測位技術を融合させ、ゴルファーに正確なホールカップ位置情報を提供することにし、今年3四半期には自律走行、スマート港湾に適用範囲を拡大する。
U+超精密測位サービスを採択した企業としては、韓国初の一般道路5G自動運転実証を成功的に遂行した「ACELAB」、世宗市自自律走行規制自由特区実証を遂行した「オートノモスエイツージー」など、自律走行モビリティソリューション開発企業と自律走行のための精密地図製作企業「ウェイズワン」等がある。 LGユープラスは自律走行技術開発の革新事業「レベル4自動運転アーキテクチャ基盤のコンピューティングプラットフォーム商用化技術開発」などにもU+超精密測位技術適用を拡大していく計画だ。
LGユープラスは釜山港湾公社、韓進釜山コンテナターミナル社と協力し、スマート港湾にU+超精密測位技術の適用を推進している。 釜山港湾公社とは港湾で運営する装備と装置に超精密測位技術を適用し、韓進釜山コンテナターミナル社とは作業場の安全管理のため、年内適用を推進する。
この他にもタクシー、バス、AI道路危険情報分析など、多様な位置基盤の公共交通·運送サービスにもU+超精密測位技術を適用する方針だ。
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