6月1日の統一地方選と国会議員補欠選の期日前投票率が20.6%を記録した。これは歴代地方選挙の中で最も高い数値である。今回の選挙が去る3月に行われた大統領選挙の「延長戦」となり、支持層の結集現象が起きたと分析される。
中央選挙管理委員会は29日、5月27~28日の2日間行われた地方選挙期日前投票には、全体有権者4430万3449人のうち913万3522人が参加し、投票率20.6%を記録した。
通常、政界では高い期日前投票は進歩陣営に有利だという解釈が多い。3ヵ月前の大統領選挙で、当時李在明(イ・ジェミョン)共に民主党候補が尹錫悦(ユン・ソクヨル)国民の力候補に開票序盤に大きくリードしたのも、高い期日前投票率(36.9%)の影響が大きかった。
しかし、国民の力が勝利した大統領選挙の結果で分かるように、高い期日前投票率が決定的な変数ではないという反論も少なくない。期日前投票制度が定着し、自然に投票率が上がったということだ。昨年の大統領選挙投票率は77.1%で、5年前の大統領選挙投票率77.2%より小幅に低かったが、期日前投票率は26.1%から36.9%へと大幅に上昇した。
今回の地方選挙の期日前投票は、従来の最高値だった第7回地方選挙の20.1%よりわずか0.5%ポイント高い数値だ。昨年の大統領選挙事前投票率(36.9%)や2020年の総選挙 期日前投票(26.7%)よりは低かった。
これに対し6月1日、本投票を含む最終投票率は2018年地方選挙最終投票率60.2%を多少上回るだろうが、前回の総選挙投票率66.2%を越えることは容易ではないと見られる。結局、与野党は最終勝負が本投票で決まるものと判断し、終盤の支持層結集に乗り出すと予想される。
地域別では17市・道のうち全羅南道地域が31.0%(49万436人)で期日前投票率が最も高かった。投票率が最も低いところは大邱(テグ)で、14.8%(30万2504人)を記録した。与野党の核心勝負所である京畿(キョンギ)は19.1%(219万942人)と、全国平均より低かったが、4年前の17.5%より1.6%ポイントの投票率が上昇した。
今回の地方選挙とともに行われる国会議員補欠選挙の最終事前投票率は21.8%と集計された。民主党のナ・ソヨル候補と国民の力のチャン・ドンヒョク候補が対決した忠清南道(チュンチョンナムド)保寧市(ボリョンシ)舒川郡(ソチョングン)(29.7%)が最も高く、民主党の李在明候補と国民の力の尹錫悦候補が出馬した仁川(インチョン)桂陽区(ケヤング)乙(24.9%)が後に続いた。キム・ビョングァン民主党候補と安哲秀(アン・チョルス)国民の力候補の京畿道(キョンギド)城南市(ソンナムシ)盆唐(ブンダン)甲は22.6%を記録した。
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