1月の経常収支、21カ月連続黒字・・・運送収支「史上最大」

[写真=聯合ニュース]


1月の経常収支が輸出好調で21ヵ月の黒字を記録した。経常収支の黒字幅は大幅に減少したものの、運送収支は前年比14億ドル近く増加し、黒字規模基準では史上最高を記録した。

韓国銀行が11日に発表したところによると、今年1月の経常収支は18億1000万ドルの黒字となった。経常収支は国家間商品、サービスの輸出入とともに資本、労働などすべての経済的取引を合算した統計で、2020年5月以後19ヵ月連続黒字行進を続けている。ただ、経常収支の黒字幅は前年同月比49億7000万ドル減少した。

経常収支の中で最も高い割合を占める商品収支は、輸出と輸入の差で予測できる。このうち輸出部門は561億3000万ドルの黒字で、前年度比92億8000万ドル(19.8%)増加した。特に1月の通関輸出は、石油製品(87%)、鉄鋼製品(39.1%)、半導体(23.7%)、乗用車(2.9%)が世界的な景気回復の中で高い伸び率を示し、15ヵ月連続増加した。一方、船舶部門は79.1%下落した。

輸入の場合、554億6000万ドルで前年同月比141億9000万ドル(34.4%)増えた。原材料の輸入が急増し、資本財と消費財の輸入も拡大の流れが続き、13ヵ月連続で増加した。品目別では、原材料通関輸入が67.4%ポイント増加した。特に石炭(213%)、ガス(187%)、原油(87%)、石油製品(70%)が拡大した。資本財と消費財輸入もそれぞれ6.8%、17.2%増えた。

サービス収支は4億5000万ドルの赤字を記録した。1年前は9億3000万ドルの赤字だったことを考慮すれば、赤字幅が4億9000万ドル減少したことになる。このうち、運送収支は輸出貨物運賃の上昇による運送収支の拡大で、1年前より黒字幅が13億8000万ドル拡大した。黒字規模の側面で過去最大水準だ。同期間、船舶コンテナ船運賃指数(SCFI)は、1月基準で4562となり、前年比76.5%上昇した。

韓国国民が稼いだ賃金と配当・利子の流れを反映した本源所得収支の黒字規模は前年同月比6億9000万ドル減の18億8000万ドルを記録した。本源所得収支のうち、配当収入も海外現地法人からの収入が減り、15億4000万ドルにとどまった。

一方、資本の流出入を示す金融勘定純資産は1月中に6億6000万ドルが増えた。証券投資(資産)は2020年4月以降22カ月連続で増加している。このうち、株式(48億4000万ドル)は個人など非金融企業などを中心に増えて29ヵ月連続増加した。証券投資(負債)の規模は、外国人の国内株式投資の増加幅が縮小した反面、債券投資の増加幅が拡大し、82億5000万ドルを記録した。
 
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