全世界的な半導体の供給不足がサムスン電子の普及型タブレットPCにも影響を及ぼした。スマートフォンの頭脳であるAPをクアルコムの代わりに、中国メーカーから供給を受けるためだ。
サムスン電子が次世代普及型タブレットPCである「ギャラクシータブA8」を16日に公開した。前作のギャラクシータブA7を発売して約1年3ヵ月ぶりに公開したギャラクシータブA8の最も大きな特徴は、半導体の供給難によって、クアルコムではなく、中国の半導体製造会社であるUNISOCのAPを採択した点だ。APの供給先を拡大したことで、来年中旬まで続くものと予想される半導体の供給難を克服しようとする戦略だ。
業界によると、前作のギャラクシータブA7はクアルコムのスナップドラゴン662 APを採択した反面、ギャラクシータブA8はUNISOC Tiger T618 APを搭載した。Tiger T618はスナップドラゴン662よりグラフィック性能が優秀で、一層快適に3Dゲームを実行できるが、11nmではなく12nm工程で生産され、発熱とバッテリー消耗はもう少し激しいものと知られた。
ギャラクシータブAシリーズは安い価格と軽いデザインにも、優秀な動画再生とウェブ検索能力を強調する普及型タブレットPCだ。ギャラクシータブA8はAPが変更された点を除けば、前作とスペックが大同小異だ。10.5インチ(1920x1200解像度)画面と3~4GBメモリ、500g前後の重さなどを備えた。
サムスン電子はクアッド(4)スピーカーシステムと無料OTTサービスである「サムスンTVプラス」を掲げ、動画鑑賞に特化された製品で、ギャラクシータブA8の販売マーケティングを展開する計画だ。ギャラクシーA8は普及型タブレットPCであることにも、ドルビー・アット・モースを支援する4つの立体スピーカーを搭載し、200つ以上のチャンネルを無料で視聴できるサムスンTVプラスサービスを利用することができる。
普及型タブレットPCであるだけに、価格も前作と同様に策定した。3GB/32GBモデルは229ユーロであり、4GB/128GBモデルは309ユーロに購入できる。12月、欧州市場に、来年1月には米国市場に発売し、国内発売日程は未定だ。
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