JX日鉱日石金属は厚さ数マイクロメートル(マイクロは100万分の1)の極薄電解銅箔を本格量産する。日立事業所に月産能力30万平方メートル程度の専用ラインを整備しており、2014―15年をめどにフル生産に移す。現在、量産サンプルのユーザー評価が進んでおり、早期に受注量を積み上げる。スマートフォンの高機能化に伴いパッケージ基板の微細化が進み、微細回路の形成に向く極薄銅箔の需要が拡大している。フル生産により世界シェア30%の獲得を目指す。 JX金属は12年にキャリア(保護材)付き極薄銅箔「JXUTシリーズ」のサンプル出荷を開始。13年年初には1300ミリメートルの広幅に対応した生産ラインの稼働を始めた。 極薄銅箔はともに積層する樹脂との密着性を高めるため、コブ状の突起を形成させる処理(粗化処理)を行う。JXUTでは自社の粗化処理により微細で均一な突起を形成でき、微細回路形成が可能。 (亜洲経済オンライン) 亜洲日報の記事等を無断で複製、公衆送信 、翻案、配布することは禁じられています。