韓国の家電・テック大手であるLG電子が、北米における総出力5ギガワット(GW)規模の人工知能(AI)データセンター向けに、冷却設備の長期供給契約を獲得したことが6日、明らかになった。データセンター構築を統括する現地企業と手を組み、大規模プロジェクトへ主力の冷却装置「チラー」を順次供給する足がかりを築いた。
LG電子のアメリカ法人は同日、北米のインフラプラットフォーム企業「エア・コントロール・コンセプト(Air Control Concepts)」との間で、AIデータセンター向けのチラー長期供給に関する本契約を締結したと発表した。契約金額や具体的な供給期間は非公開としている。
エア社は米国とカナダにおいて、データセンターの設計・構築から調達、アフターサービスまでを一貫して手掛ける。データセンター専門の子会社「AMC」を通じて大型プロジェクトを遂行しており、今回の契約により、同社が推進する総規模5GWのAIデータセンターに対し、高効率チラーをはじめとする冷却ソリューションを供給することになる。
両社は現在、液浸・液体冷却の核心設備である「冷却水分配装置(CDU)」へと供給品目を拡大する方向でも協議を進めている。AI演算用高性能グラフィック処理装置(GPU)の発熱増大に伴い、従来の空冷式に液体冷却を組み合わせたハイブリッド需要に対応する狙いがある。CDUの供給が実現すれば、LG電子はデータセンターの冷却水をつくる設備に加え、サーバーの直近で熱を管理する最先端装置までポートフォリオを広げることになる。ただし、現時点でのCDU供給は協議段階にあるという。
LG電子の2026年上半期におけるAIデータセンター冷却ソリューションの受注額はすでに6000億ウォンを突破した。同社は年末までに累計受注が数兆ウォン規模に達すると見込んでおり、当初2027年末を目標に掲げていたチラー事業の売上高1兆ウォン達成の時期を前倒しできると期待を寄せる。
昨年受注した北米の大規模データセンター向けには、今年から冷却設備の供給および設置作業が本格化している。中東やインドネシアでも供給実績を確保しており、今後はグループ系列会社の総合力を結集した「ワンLG」の統合インフラソリューションを武器に、データセンター事業を一段と拡大する方針だ。
LG電子のイ・ジェソンES(エコ・ソリューション)事業本部長(社長)は、「高効率チラーや高性能液体冷却ソリューションをはじめとする差別化された技術力と、急速に拡大する大規模データセンターへの供給経験を武器に、グローバルAIデータセンター冷却市場をリードしていく」と述べた。
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