2026. 09. 16 (水)

混沌文学賞受賞作『エケ・ホモ』のオ・スワン氏「人間の上に存在があれば人類も滅亡する」

  • 「超人がいたらどうだったか」を考えて作品を始めた

混沌文学賞を受賞した『エケ・ホモ』のオ・スワン作家が15日、ソウル中区のダルゲビで開かれた記者会見で作品を説明している。
混沌文学賞を受賞した『エケ・ホモ』のオ・スワン作家が15日、ソウル中区のダルゲビで開かれた記者会見で作品を説明している。

「生物種の一つである人間が犯した暴力を批判したかった。生態系の頂点に立つ存在として、ためらうことなく生態系を破壊している。もしその上に存在があるなら、人類も滅亡に近い事態に遭遇する可能性があるという考えから書いた。」

第16回混沌文学賞受賞作に選ばれた長編小説『エケ・ホモ』のオ・スワン作家は15日、ソウル中区のダルゲビで開かれた記者会見でこのように述べた。

『エケ・ホモ』は、人間を圧倒する存在「プライム」が手を叩くことで人類の99%を消し去り、文明が崩壊した世界を背景にしている。災害から30年後、言葉を話さない少女サーブと彼の保護者である中年男性ノーマンは、人類再建の希望であるエキスポが開催される都市ジテクに向けて自転車旅行を始める。道中、ノーマンはサーブに水の取り方、機械の修理方法、生き物を無闇に傷つけない方法を教える。

物語の出発点には理想化されたヒーローに対する反感があった。そこでオ作家は、超人がいたらどう行動したかを考えた。「人間社会の中で生きる異邦人、同時に人間を批判し、懲罰することができる存在が何を考え、どう行動するのかを描きたかった。」

人類の99%を消し去る災害から始まるが、小説が向かう先は人間に対する完全な否定ではない。審査員である小説家のウン・ヒギョンは「重くなく、スピード感を持って読まれる小説」と評し、「人間の本性と文明の暴力性を描いているが、ヒューマニズムを放棄していない」と述べた。

小説の初めのタイトルは『コンタクト(Contact)』であった。人間とは異なる生物種として自らを定義する超人ノーマンと人類の遭遇を意味していた。しかし、作品を改訂する中でノーマンと共に旅をする少女サーブの視点と声が中心に入ってきた。するとある日、突然『エケ・ホモ(Ecce Homo)』という言葉が思い浮かんだという。

『エケ・ホモ』は「この人を見よ」という意味であり、新約聖書でポンティウス・ピラトがイエスの処罰を求める群衆の前に出した言葉として知られている。西洋美術でも繰り返し扱われた場面である。

オ作家は「ノーマンもまた人間とは異なる存在である点で『エケ・ホモ』とよく合うと思った。しかし作品の中の『ホモ』はノーマンであるかもしれないし、ノーマンを観察する少女であるかもしれないし、物語の背景に存在する人類であるかもしれない」と述べた。ノーマンもサーブも人類全体もエケ・ホモの対象となり得る。

ノーマンの姿には親の姿もある。オ作家は「親が子供に小言を言っても、子供たちはよく理解しない。結局、子供が学ぶのは親の姿である」と語った。「ノーマンは人間に対する不信を真剣に伝えようとするが、二人の間には壁がある。」

文明が崩壊した後にも消え去らなければならないものは何か。小説でノーマンがサーブに見せようとする映画は『オズの魔法使い』である。オ作家はそれを人間が残した芸術の象徴として選んだ。

「人類が作ったもので代替できないものがあると思う。物理学や数学の知識もそうだが、芸術もそうである。芸術の総体として提示したのが映画である。『オズの魔法使い』の映画の冒頭、ある日突然オズの国の扉を開けると色が広がる。芸術がいかに美しさをうまく伝えるか、また美しさは不滅であることを示している。」



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