2026. 08. 12 (水)

中国軍出身の中国籍男2人、韓国軍・在韓米軍の軍事機密漏洩および通信傍受容疑で相次ぎ拘束

 F-16 전투기 사진연합뉴스
[写真=聯合ニュース(F-16 戦闘機)]

韓国・京畿南部警察庁安保捜査課は11日、韓国国内で韓国軍および在韓米軍に関する軍事機密を収集し、通信を不法傍受した疑い(一般利敵および通信秘密保護法違反、軍事基地及び軍事施設保護法違反など)で、中国国籍の男2人を相次いで拘束したと明らかにした。2人はいずれも中国人民解放軍の出身であることが分かっており、警察は背後関係や中国当局への情報流出の有無について捜査を進めている。

60代の中国籍の男A容疑者は今年4月、全羅北道の軍山空港から1キロ未満の距離にあるホテルに、ソフトウェア無線(SDR)受信機やアンテナ、ノートパソコンなどの機材を設置し、戦闘機と管制塔間の交信内容を不法傍受した疑いが持たれている。

警察は数カ月前に得た諜報を基に捜査を進め、観光ビザで頻繁に入国を繰り返していた同容疑者を今月7日に検挙した。A容疑者は中国人民解放軍で長期服役した後に退役した元軍人と伝えられており、警察は韓米空軍の合同軍事訓練の時期に合わせ犯行が行われていた点に注目している。

A容疑者は調べに対し「航空機の交信を聞くのが趣味だった」と供述しているが、警察はこれを信憑性の低い言い訳と見ており、押収した電子機器のフォレンジック分析を通じて交信内容が外部に流出したかや、背後勢力の有無を厳しく追及している。

一方、40代の朝鮮族の男B容疑者は、2021年11月から今年5月にかけて、京畿道平沢(ピョンテク)にある在韓米軍基地「キャンプ・ハンフリーズ(K-6)」に勤務していた韓国人の女C氏を抱き込み、韓米軍事訓練の資料などを不正に入手した疑いが持たれている。

B容疑者はK-6の正門付近で米軍軍品を販売する店舗を運営しながら身分を偽り、韓米合同軍事訓練「乙支(ウルチ)フリーダムシールド(UFS、自由の盾)」の関連資料や人事資料、指揮部の勤務部署、さらには基地内での武器移動状況の撮影・観察などを行っていた。また、米軍の軍服や各種物品を違法に確保し、中古市場で売買していたことも判明した。

B容疑者も中国軍の特殊部隊出身を自称する元軍人とみられており、警察は数年間の追跡の末、今月10日に裁判所から逮捕状の発付を受けて身柄を拘束した。情報を漏洩したとされるC氏については、背任収賄容疑などで立件され、一般利敵罪などの共犯に該当するかどうかが調べられている。

今回の事件で警察が適用した「一般利敵罪」は、大韓民国の軍事上の利益を害した場合に適用されるが、現行の刑法上では「敵国(実質的に北朝鮮を指す)」のための行為でなければスパイ行為として処罰しにくいという法的な限界があった。

こうした背景から、韓国では来る9月13日から、外国やそれに準ずる団体を対象とした情報工作活動を処罰する「改正間諜罪(改正刑法)」が施行される予定である。警察関係者は「改正法の施行を控え、国内の安全保障を脅かす外国の情報活動に対して今後も厳確に対応していく方針だ」と明らかにした。
 
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