![[写真=現代自動車グループ]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/04/18/20250418151030990633.jpg)
現代自動車グループの今年第1四半期の米国現地工場の内需出荷量が昨年同期比増加したことが分かった。 米国工場で生産された車両が米国内で販売された台数が増えたという意味で、昨年10月から稼動を開始した新工場の効果が現れ始めたものと分析される。 一方、韓国から米国に輸出販売された物量は減った。
17日、現代自と起亜が発表した工場別の販売実績によると、現代自と起亜の米国工場の今年第1四半期の米国内出荷量は計16万6962台で、昨年第1四半期(15万3164台)より9%増加した。 一方、韓国で生産された車が米国で販売された物量は、昨年の25万6628台から今年は23万8484台へと約7%減少したと集計された。
これは昨年10月初めに稼働を開始した現代自のジョージア州新工場「現代自動車グループメタプラントアメリカ(HMGMA)」の影響だ。 HMGMAでは現在、現代自の電気自動車「アイオニック5」を生産しているが、今年第1四半期にここから米国内に出荷されたアイオニック5は計1万1033台だ。 このため、現代自は既存のアラバマ州工場での米国出荷量が減ったにもかかわらず、全体的な現地出荷を増やすことができた。
HMGMAは、現代自動車グループの米国現地化戦略の中核軸である。 これに先立ち、ドナルド・トランプ米大統領が米国に輸入される車に対する25%の関税を賦課すると、当初予定されていた年間生産量30万台から50万台に増やすことにしたことがある。 先月の竣工を皮切りに、本格的な稼動に乗り出したHMGMAでは、アイオニック5だけでなく、アイオニック9とジェネシスブランド車も生産する計画だ。 また、起亜の電気自動車とハイブリッド車もここで生産する予定で、50万台のうち、20万台は起亜の生産分で満たされる。
昨年10月の工場稼働以来、HMGMAでの出荷量が毎月急速に増えているだけに、今後、現代自動車グループの米国現地工場への内需出荷の割合はさらに高まる見通しだ。 現代自のホセ・ムニョス代表も最近、ニューヨークオートショーで記者団に会い、米国現地化にさらに拍車をかけるという意思を示している。
米国現地販売物量の増加と共に、韓国輸出分が減少傾向を示した点も目につく。 昨年、現代自と起亜が米国で販売した自動車は計170万8293台だったが、このうち、59%の101万5005台が韓国から輸出されたほど、韓国生産の割合が高かった。 ただ、今年第1四半期には輸出販売量が減少し、現地化速度が速くなるものと解釈される。 特に、現代自の場合、減少台数が10%に達した。
業界では現代自と起亜が米国現地工場の出荷拡大のため、韓国での対米輸出物量を減らすことができるという観測が絶えず出ている。 これを受け、現代自と起亜の労働組合は米国への投資拡大による韓国生産の割合の縮小を懸念している。 韓国工場での生産量減少につながる場合、雇用安定性が脅かされかねないという点からだ。
ただ、現代自動車グループは、米国現地化が韓国での生産縮小にはつながらないと線を引いている。 現代自のチョン·ジェフン副会長は先月、記者団に対し、“米国の生産量を増やすとしても、国内の輸出量も同時に増やさなければならない”と述べた。 起亜のソン·ホソン社長も9日に開かれた「CEOインベスターデー」で、国内の物量を減らすのではなく、全体的に増える物量を米国工場で対応することであるため、国内工場の稼働率が落ちないと言及した。
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