![[写真=SK on]](https://image.ajunews.com/content/image/2025/03/03/20250303220616179210.jpg)
SK onとSKエンムーブがバッテリーの安全性と性能を画期的に改善できる電気自動車用の「液浸冷却(Immersion cooling)」技術を共同で披露する。
SK onは3月5日に開幕する韓国最大のバッテリー展示会「インターバッテリー2025」で、次世代液浸冷却技術を展示する予定だと3日、明らかにした。
液浸冷却は、絶縁性冷却フルイドをバッテリーパック内部に循環させ、熱を効果的に放出するシステムだ。 冷媒がバッテリーセルと直接接触するため、空冷式、水冷式など間接冷却方式より温度上昇をより効率的に抑制する。
急速充電など発熱が激しい状況で、バッテリーセル温度を一定水準以下に維持すれば、熱暴走発生を防止し、火災や爆発危険性を大幅に下げることができる。
液浸冷却は優れた発熱制御性能を基に、急速充電環境でセルの温度を低く維持してくれる。 セル間の温度偏差を減らし、バッテリー寿命の延長にも寄与するものと知られている。 電気自動車、ESS、データセンターなど産業分野で液浸冷却技術が脚光を浴びる理由だ。
両社が開発中の液浸冷却バッテリーパックは、冷却フルイドとセルの接触面積を極大化する最適のユーロ設計で、冷却効率を向上させたのが特徴だ。 火災時にフルイドが円滑に供給されるシステムを構築し、熱拡散防止性能も高めた。
SK onは独自の無線BMSを融合させ、液浸冷却の性能を極大化する方針だ。 既存のBMSはセルバッテリー情報を一ヵ所に集めるために金属ケーブルとコネクタなどを使用してバッテリーパック構造が複雑になり、空間効率性も低くなる問題があった。 何より液浸冷却を導入する場合、ケーブルが冷却フルイドの流れを妨害し、冷却性能を阻害する部分が改善事項として挙げられた。
これに対し、SK onはバッテリーセルタブに無線チップを直接付着し、該当チップが収集した情報をモジュールのアンテナがBMSに伝送する構造を考案した。
SK onの無線BMSが適用された液浸冷却モジュールの内部には別途のケーブルがなく、冷却フルイドが円滑に流れることができる。 単純な構造と優秀な物理的安全性を備えているため、フルイドの潜在的な漏れの危険が減り、防水性能も向上する。
この他、余裕空間が確保され、エネルギー密度が改善される効果が期待できるようになった。 車両振動などによるケーブル、コネクタの欠陥発生を根本的に遮断するため、製品の信頼性も一層高めることができる見通しだ。
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