韓国の大手建設会社の今年第3四半期の営業利益が急減するなど、市場予想値を下回る実績を出した。原材料価格の上昇などによる工事費の急騰や不動産景気の低迷などがかみ合った結果と解釈される。
1日、金融監督院の電子公示システムによると、現代建設の今年第3四半期の営業利益は1143億ウォンにとどまり、昨年同期比53.1%減少した。前四半期比では22.4%急減した。
サムスン物産の建設部門の第3四半期の営業利益は昨年同期比22.1%減の2360億ウォンと暫定集計された。同期間、HDC現代産業開発の営業利益は23.5%減の475億ウォンとなった。両社ともに前四半期対比営業利益減少率が二桁を記録したのだ。
先月30日に実績を発表した大宇建設は、連結基準で今年第3四半期の売上が2兆5478億ウォンを記録し、昨年同期に比べ14.8%減少した。営業利益は623億ウォンで、昨年同期比67.2%減少した。
GS建設は第3四半期の営業利益が818億ウォンで、昨年同期比35.9%増加した。ただ、前四半期と比べると12.5%減少した。第3四半期の累積基準で営業利益は2457億ウォンで、前年同期比黒字転換に成功した。S建設は昨年上半期、仁川黔丹(インチョン・コムダン)新都市のマンション全面再施工による決算損失5500億ウォンが一時反映され、赤字が出た。
DLE&Cは営業利益が833億ウォンで昨年同期より3.7%増加し、前四半期対比では155.9%急騰した。
業績が下落した建設会社は、原材料価格の上昇を主な理由に挙げた。現代建設は「原材料価格の持続上昇と安全・品質投資費反映などの影響で原価率が増加した」と明らかにした。大宇建設も実績減少の原因について「原価率上昇と一部現場の追加原価反映のため」と説明した。
韓国建設技術研究院によると、韓国の建設工事費指数は2020年の100から2021年に111.48、2022年に123.81、昨年は127.9を記録するなど3年間で28%も上昇した。今年も8月基準で129.71まで上がった。
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