インドネシアへの攻略に拍車をかける鄭義宣会長…"バッテリーから完成車までEV生態系の完成"

[写真=現代自動車グループ]
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グローバル新市場拡大の手綱を引っ張っている現代自動車グループの鄭義宣(チョン·ウィソン)会長の力点事業であるインドネシア市場攻略が巡航中だ。 インドネシアは、現代自動車グループの鄭義宣会長が2020年就任後、すでに4回公式訪問するなど、力を入れている地域だ。 現代自はインドネシアで電気自動車バッテリーの現地生産を開始し、生産から販売まで含めたバリューチェーン(価値連鎖)を構築するなど、現地化に拍車をかける方針だ。

現代自動車グループは3日(現地時間)、インドネシア・カラワン新産業団地(KNIC)に位置するHLIグリーンパワーで、インドネシア政府と共に「インドネシアEV生態系完成記念式」を開いた。 鄭義宣会長はこの日の挨拶で、“インドネシアバッテリーセル工場の完成とコナ・エレクトリックの量産は、現代自動車グループとインドネシアが共に成し遂げた協力の結実”とし、“堅固なパートナーシップを象徴すると同時に、アジアだけでなく、世界的に電気自動車生態系の未来を共に作っていることを意味する”と明らかにした。

それと共に、“インドネシアで生産され販売される車は東南アジア地域の潜在顧客に新しい基準を提示しており、インドネシアの電気自動車産業の活性化は東南アジア全体に新しい経済的機会を提供するだろう”と付け加えた。

鄭義宣会長は就任後からインドネシア市場攻略に力を入れている。 2億7750万人の世界4位の人口大国インドネシアの市場潜在力を高く評価したからだ。 特に、インドネシア市場はアセアン自動車市場で割合が最も大きく(29.9%)、主要攻略ポイントになる見通しだ。 インドネシア政府は2030年までに自国内の電気自動車のシェアを25%まで高め、海外投資を通じて電気自動車の生産量を年間60万台に増やすという計画を立てている。

鄭義宣会長のこのような努力は現在、インドネシア市場の高いシェアで表れている。 昨年、インドネシアで日本のトヨタ、ホンダ、スズキ、三菱に続き、販売順位5位(3万5500台)に位置する。 電気自動車(7475台)分野では市場シェア(43.8%)1位だ。 価格競争力を備えたコナ·エレクトリックの量産は、市場競争力を強化した「キラー車両」になると期待される。

現代自動車グループの今回のバッテリーセル-電気自動車生産体制の構築はインドネシアを越え、アセアン電気自動車生態系造成の核心基盤を作ったという評価も出ている。 グローバル電気自動車の生態系を実現している現代自動車グループは、インドネシアでのバッテリーセルからバッテリーパック、完成車の一括生産で生態系をさらに柔軟に拡張できるようになるものと期待される。

現代自動車グループとLGエネルギーソリューションがインドネシアのカラワン新産業団地に設立したHLIグリーンパワーは2021年9月に着工され、昨年下半期の試験生産を経て、今年第2四半期からバッテリーセルを生産している。 計32万㎡の敷地に電極工程、組立工程、活性化工程などを備えており、電気自動車バッテリー15万台分以上に達する年間10ギガワット時(GWh)規模のバッテリーセルを生産することができる。 バッテリーセルは自動車バッテリーの最も基本的な部品で、モジュール、パックの順に組み立てられ、自動車に最終的に装着される。

HLIグリーンパワーで生産されるバッテリーセルは、高含量ニッケル(N)とコバルト(C)、マンガン(M)に出力を高めて化学的不安定性を下げることができるアルミニウム(A)を追加した高性能NCMAリチウムイオンバッテリーセルで、現代自のインドネシア工場で生産する電気自動車はもちろん、現代自・起亜の様々なモデルに搭載される予定だ。

特に17日、インドネシアで発売されるザ・オール・ニュー・コナ・エレクトリックにHLIグリーンパワーで生産したバッテリーセルが搭載される。 コナ·エレクトリックはアイオニック5に続き、現代自のインドネシア工場(2022年3月竣工)で生産する2番目の電気自動車モデルで、インドネシアの電気自動車市場の成長に大きな役割を果たすものと期待されている。 現代自は未来志向的なデザインと同クラス最高走行可能距離、コネクティビティ新技術、先端安全仕様など、商品競争力を備えたコナ·エレクトリックの発売と同時に、様々な電気自動車特化マーケティングを展開する。 これを通じてコナ·エレクトリックをインドネシアを代表する電気自動車として育成するという戦略だ。
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