韓国政府は5年間2000億ウォンに達する費用を投入し、大邱に「国家ロボットテストフィールド」を構築する。また、大規模な地方投資誘致のための「機会発展特区」制度の推進にも速度を上げる計画だ。
産業通商資源部は4日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が大邱慶北大学校で主宰した16回目の「国民と共にする民生討論会」でこのように明らかにした。
産業部は1月「第4次知能型ロボット基本計画」を確定・発表した。今年から2028年までの5年間、総事業費1998億ウォンを投資し、大邱達城郡に16万6973㎡規模の「国家ロボットテストフィールド」を構築する予定だ。今年から来年まで国家ロボットテストフィールド実証施設を設計し、2026年までに主要実証研究施設の竣工を終える計画だ。2027年にテスト運営を経て、2028年から本格的な実証サービスを支援する。
現在、ロボット産業は人工知能(AI)技術を基盤に多様なサービスが開発されているが、新しいサービスであるだけに十分な実証と事業化検証が必要だ。しかし、韓国の国内にはロボット実証インフラが不足しているうえ、実証費用も負担が大きいというのが業界のネックとして指摘されてきた。
これに対し、韓国のロボット業界では国家主導の実証インフラ造成を促す声明を発表した。政府は業界の苦情を解消するために、国家ロボットテストフィールド事業を企画、推進することになった。
大邱は2010年に韓国ロボット産業振興院を誘致している。政府は大邱市が事業対象地に適合していると判断し、選定・推進することになった。
国家ロボットテストフィールドでは、ロボットの業務遂行能力、耐久性、安全性実証などが評価される予定だ。また物流・商業・生活・屋外走行など、実際の環境を類似に模写し、ロボットのサービス品質実証などを支援する。さらに仮想環境実証が可能となるようシミュレーション環境・サービスを構築する。
これを通じて企業は仮想・実環境でロボットの現場実証過程問題を事前に発見することができるため、ロボット開発費用も削減できるようになる。
政府はテストフィールドを通じて経済効果3895億ウォンの雇用誘発効果928.4人が発生すると見通した。また、テストフィールドは大邱が主軸のロボットクラスターと連携し、実証研究施設として活用される見通しだ。
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