ロッテケミカルが次世代半固体・全固体リチウムメタルバッテリーに使われるリチウムメタル陰極材の不安定性を解決するための高分子系固体電解質基盤の「分離膜コーティング素材製造技術」を韓国で初めて開発した。
ロッテケミカルは最近、分離膜コーティング素材の製造技術に対する国内特許出願を完了したと28日、明らかにした。
今回出願された技術はリチウムイオンの流れ性を改善する機能性素材をリチウムメタルバッテリー分離膜にコーティングし、デンドライト現象(リチウムに針のように成長する現象)を抑制することで、リチウムメタルバッテリーの耐久性を改善することが核心だ。
これを通じてリチウムメタル陰極材の長期安定性と耐久性を確保でき、500サイクルで90%以上の容量保存率を示し、既存コーティングのない分離膜対比約30%以上の耐久性向上効果が期待できる。
この技術を活用すれば、既存のリチウムイオンバッテリーに適用される製造設備使用が可能になり、次世代半固体・全固体リチウムメタルバッテリー生産設備構築時に投資費節減が可能だというのが会社側の説明だ。
ロッテケミカルは2021年、米国のリチウムメタル陰極材開発スタートアップ「SOELECT」に持分投資およびJDA(共同研究開発)を締結した。 以後、約2年余りの共同研究を通じ、既存のリチウムイオンバッテリー対比高いエネルギー密度と安定性で、「次世代バッテリー」と評価される半固体・全固体リチウムメタルバッテリー関連技術を開発・適用した。
ロッテケミカルは現在、国内外のリチウムメタルバッテリー関連会社や大学などと技術適用のためのテストを進めており、専門研究機関と追加協力関係を構築する予定だ。
ロッテケミカルのファン·ミンジェ総合技術院長は“未来素材技術を通じてバッテリー核心技術を迅速に確保することで、グローバルバッテリー素材市場を積極的に攻略し、関連市場を先導していく”と述べた。
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