
先月の産業生産と消費、投資が同時に減少した。今年1月に続き半年ぶりの「トリプル減少」だ。
中国経済が低迷した影響で韓国の半導体など製造業の輸出出荷が約36年ぶりに最大幅に減少し、在庫率が大幅に増えたうえ、乗用車個別消費税引き下げ終了の影響で雨が降る日が多くなり、消費も同時に減った。
統計庁が31日に発表した7月の産業活動動向によると、先月の全産業生産(季節調整農林漁業を除く)指数は109.8(2020年=100)で前月比0.7%減少した。
今年1月0.2%減で始まった全産業生産は、上半期の騰落を繰り返した。5・6月に2ヶ月連続増加傾向を見せたが、7月には減少転換したのだ。先月の全産業生産はサービス業・建設業で生産が増えたものの、鉱工業・公共行政では生産が減った。
鉱工業生産は前月比2%減少し、6月に続き2ヶ月連続の減少を記録した。鉱工業の中でも製造業は2%減少した。衣服・毛皮(28.5%)などで増えたが、電子部品(-11.2%)、機械装備(-7.1%)などで減った。半導体は前月比2.3%減少した。
製造業の在庫は前月より1.6%増えた。製造業の出荷は半導体と電子部品などで減り、前月比7.8%減少した。特に輸出出荷が14.5%減少し、1987年8月(-15%)以来35年11ヵ月ぶりに最も大きな減少幅を記録した。製造業の平均稼働率は70.2%となり、前月比1.6%p下落した。これで製造業の在庫率は123.9%を記録し、前月比11.6%ポイント(p)上昇した。
サービス業の生産は前月比0.4%増加した。卸・小売(-1.2%)などで減少したが、情報通信(3.2%)、金融·保険(1.5%)などで増加し、横ばいとなった。
消費動向を示す小売販売額指数(季節調整)は先月103.0(2020年=100)で3.2%減少した。2020年7月(-4.6%)以来3年ぶりの最大の減少だ。特に乗用車を中心とした耐久財の減少幅(-5.1%)が大きかった。
設備投資は前月比8.9%減少し、2012年3月(-12.6%)以来11年4ヵ月ぶりの最大の減少となった。建設会社の実際の施工実績を金額で表す建設既成は0.8%増加した。
現在の景気を示す同行指数循環変動値は0.5p下落し、6月に続き2ヶ月連続減少傾向を続けた。景気を予測する先行指数循環変動値は0.4p上昇し、3カ月連続上昇となった。
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