景気不確実性の中でも韓国の国内企業が実感する景気は前月より上昇したことが分かった。製造業の景気実感は半導体実績改善の期待によって上昇傾向を、非製造業も穏やかな天気の中で屋外活動と消費が同時に増加して上昇した。
24日、韓国銀行が発表した「2023年5月の企業景気実査指数(BSI)および経済心理指数(ESI)」によると、5月中の全産業のBSIは前月(72)より4ポイント上昇した76を記録した。BSIは企業家の現在の企業経営状況に対する判断と今後の展望を指数化した数値で、100を超過すれば業況が良いと答えた企業が、100より小さければ業況が悪いと判断した企業が多数であることを示している。今年1月まで5ヵ月連続下落傾向を見せていた該当指数は、2月に横ばいを見せた後、3月には72へと上昇転換した。
業況BSIは製造業と非製造業の両方で上昇した。製造業業況BSIは前月より3ポイント上昇した73で電子・映像・通信装備業況BSIが12ポイント、その他機械・装備が9ポイント、1次金属が7ポイント上がって上昇傾向を牽引した。
韓国銀行のファン・ヒジン経済統計局統計調査チーム長は「半導体の製造装備業者の良好な納品実績で電子・映像・通信装備やその他機械・装備業況BSIが上昇した」とし「前方産業需要増加と円滑な工場稼動などの理由で1次金属の業況BSIが増えた」と付け加えた。
企業の規模別では大企業が3ポイント上昇した71を、中小企業は2ポイント上がった75となった。形態別には輸出企業が6ポイント上昇し、2021年12月以後17ヶ月ぶりに最大上昇幅を示した。一方、内需企業は74で前月と同じだった。
非製造業は前月比4ポイント上昇した78で卸小売業業況BSIが5ポイント、情報通信業は6ポイント増加した。この他に事業施設管理や事業支援・賃貸サービス業が8ポイント上昇した。
ファンチーム長は「消費財などに対する需要と対面活動が増加し卸・小売業業況BSIが上昇した」とし「事業施設管理・事業支援・賃貸サービス業も暖かい天気で対面活動が増え、施設管理・旅行パッケージ・行事などに対する需要につながり業況BSIが改善された」と説明した。
企業の体感景気に消費者動向指数(CSI)を反映した経済心理指数(ESI)は、先月より0.4ポイント上昇した94.2と集計された。ESIはすべての民間経済主体の経済心理を示す指数で、数値が100を超えれば過去平均より景気が良くなったことを示す。季節的要因を除去したESI循環変動値は90.6で、前月比0.3ポイント下落した。
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